講談社学術文庫<br> 今昔物語集 震旦篇 全現代語訳

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講談社学術文庫
今昔物語集 震旦篇 全現代語訳

  • 著者名:国東文麿【訳】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 講談社(2020/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065186930

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内容説明

全31巻からなる巨大説話集のうち、震旦(中国)を舞台にした仏教起源、仏霊験、法霊験、因果応報、そして世俗の説話を集めた巻六~十を収録。玄奘三蔵、孟宗、始皇帝、高祖、玄宗、楊貴妃、孔子……と著名な人物たちが豊かな人間像を描き、教訓を世に遺す。講談社学術文庫刊『今昔物語集』(六)~(九)より現代語訳を抽出し、一冊に再編集。既刊『本朝世俗篇(上・下)』『天竺篇』に続く第4弾。

目次

巻六
震旦の秦の始皇の時、天竺の層渡れる語
震旦の後漢の明帝の時、仏法渡れる語
玄奘三蔵、天竺に渡りて法を伝え帰り来る語
ほか
巻七
唐の玄宗、初めて大般若業を供養する語
沙弥、法花経を読むに二字を忘れしが遂に悟るを得る語
馬を救わんが為に法花経を写して難を免れたる語
ほか
(巻八欠巻)
巻九
震旦の孟宗、老母に孝りて冬に笋を得る語
震旦の隋の代の人、母の馬と成れるを得て泣き悲しむ語
河南の人の婦、姑に蚯蚓の羹を食せ令めしに依りて現報を得る語
ほか
巻十
秦の始皇、感楊宮に在りて世を政つ語
高祖、項羽を罸ちて始めて漢の代に帝王と成る語
唐の玄宗の妃楊貴妃、皇寵に依りて殺さ被る語
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

49
霊体験、因果応報譚、世俗奇譚などを集めています。仏教話のみならず中国史を彩った要素も多く、興味深く読むことができました。2024/01/27

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

6
天竺(インド)篇に続き震旦(中国)篇。「巻六・七 震旦付仏法」「巻九 震旦付孝養」「巻十 震旦付国史」という見出し。率直に言って前半は退屈。仏教説話も孝行譚も「清く正しく美しい」話ばかりだった。しかし徐々に世俗説話や中国の歴史的著名人が現れてきて面白くなっていった。他の漢籍や説話集とのダブりもありつつツッコミ所が増えてくると読書が進む。やっぱり人の気を引くのはゴシップか。興味深かったのは仏教導入時の道教との対立だったけど、そもそも時代考証が大分いい加減なのであくまで”お話”だった。→続く2021/09/23

眉毛ごもら

1
震旦=中国である。前半は仏教の伝来と偉い僧の話。だいたいパターンがある。死んで閻魔様の前に引き出されて戻ってくる話とかかぶりまくっているぞ。天丼だぞ!鬼灯の地獄はここなのか別なのか考えながら読んでた。後半は道教儒教などの話も混じってくる。知ってる話も増えてくるし、これ昔話で見たな?とかいうのもあるし、元ネタだったりしてなど考えながら読むと楽しかったぞ。今昔物語集4冊ぶっ続けで読むのはなかなかしんどかった。今は開放感に溢れている。こんつめてよまなければ多分楽しかった。本朝の仏教説話版の出版お願いしまーす。2020/05/05

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