小学館文庫<br> 白土三平伝 カムイ伝の真実

個数:1
紙書籍版価格
¥715
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

小学館文庫
白土三平伝 カムイ伝の真実

  • 著者名:毛利甚八【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2020/02発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094067415

ファイル: /

内容説明

白土三平が生涯かけてカムイ伝を描く理由。

2011年に発売された『白土三平伝~カムイ伝の真実』の文庫化。
その作品を高く評価されながら、長い間、世に全く登場しないコミック界の巨人・白戸三平。昨年米寿を迎えたが、いまだその存在や生活は謎に包まれている。この本格的な評伝は15年余りにわたって白土氏に寄り添いながら、直にその仕事ぶりに触れ、「伝説の漫画家」との対話の中から生まれた肉声をふんだんにちりばめた、毛利甚八の貴重な記録でもある。本書を読み、白土三平の真実を知ったときに『カムイ外伝』『カムイ伝』をいま一度読み直したい気持ちになる1冊である。(敬称略)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bo-he-mian

14
漫画家・白土三平と交流があったライター/漫画原作者である毛利甚八氏が、白土氏の生涯をひもとき、彼の足跡を辿りながら数々の作品のルーツを探る力作評伝。『カムイ伝』というと、戦後の安保学生に支持された民衆闘争劇と評される事が多いけど、それは的を射た指摘だった。そもそも白土の父・岡本唐貴は左翼思想の画家で、戦前・戦中を通し特高警察に目をつけられ、拷問に遭い、重い後遺症を患った人でもあったのだ。そんな父が、白土の漫画家としての思想に深い影響を及ぼしていたのだ。2022/07/11

武井 康則

9
水木しげる、横山光輝、白戸三平の作品を週刊漫画雑誌で読むのに間に合った最後の世代として、興味津々。横山は最後まで雑誌に書いてたし、水木は本人が良く出ていた。白戸三平は全く見たことなくて、たぶん白髪でひげも真っ白な仙人のような人と思っていた。博覧強記、もちろん水木も横山もだけど、柳田国男レベルじゃないか。そんな知識の秘密も納得できる内容だった。筆者の白戸への敬愛がひしひしと伝わる。2020/03/15

チェアー

8
どうも乗り切れなかったなあ。 客観的な評伝としての要素もあるのだけど、どうしても筆者の主観的な表現が多くて、本筋がなかなかつかめないからか。 ただ、カムイ伝の位置づけやガロの創刊、手塚治虫との関係などは初めて知ることが多く、参考になった。 2020/05/17

たなかか

5
どこから読んでどこを読んだのか分からないカムイ伝 難解で ということで家栽の人の毛利甚八ならと作者から入る 父 岡本唐貴 赤狩りを受ける家。かなり厳しい環境。全く知らない世界がある。紙芝居作家は一日9枚の連作を作る。貸本屋は子供の頃あったけど貸本作家?ガロって自費出版!カムイ伝の為の雑誌なの?ください 水木しげる つげ義春 石ノ森章太郎 佐々木マキ  一部 外伝一部 二部 三部 人の暮らしを切実に 神話シリーズ サバンナは読んでみたい。 暮らすとは 権力とは 2021/07/25

まどの一哉

3
プロレタリア画家岡本唐貴の長男として生まれた白土三平。この評伝は弾圧を受けながら各地を転々として暮らす一家の様子と少年時代。紙芝居作家としての独立とその流れでの漫画家デビュー。「ガロ」創刊と「カムイ伝」開始。その後の「神話シリーズ」と「カムイ伝第2部」。房総の海での自然生活。と、生涯を平均して書いてあるので、少年誌でヒットを飛ばしている最も忙しかった頃のことをもう少し知りたかったが分量としてはわずかである。 2020/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15188507
  • ご注意事項