内容説明
「日本のものづくりがスゴい」のはなぜ?
日常生活に欠かせないモノからハイテク商品、精密機器、大型建造物に至るまで、ものづくりの現場には必ず「金型」がある! !
日本の豊かさを支える金型業界がよくわかる入門書。
ものづくりの実力とは、部品作りの実力である。
例えば自動車であれば、3万点以上あると言われるあらゆる部品を何十万、何百万個と正確に製造し続けることができなければ、今の自動車業界はない。
デジカメも、携帯ゲーム機器も、すべて同様である。
世界中に同じ製品を提供することを可能にしているのは、日本の金型である。
金型とは、部品の型のこと。型に原材料を流し込むなどの工程により、部品は生まれてくる。
型の精度が低ければ、部品の精度も低くなる。
世界最高峰のクオリティを持った型を生み出す力こそが、ものづくり日本の競争力の源泉なのである。
本書は、金型業界を俯瞰した立場にいる著者だからこそ語れる「金型の面白さ」をわかりやすく伝えることで、金型の世界の魅力を世の中に開放する。
仕事で金型に関わることの喜び、尊さ、やりがいを紹介するとともに、仕事人生をものづくりに捧げようとする若い読者により広い選択肢を提示し、エールを送る一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
61
日本の製造業が凄いのは、金型が凄いから。ところが、金型業の約9割は20人以下の企業で、金型技術へのリスペクトは低い。我々の手に触れる製品、つまりペットボトルから100均製品、果ては高級車や飛行機に至る迄、全て金型なしでは出来ない。これらのことをご存知だろうか?僕は以前の会社からこの事を知っていてこの本を手にした。深掘りしたのは、経理処理上、何故イニシャルが高いのか?これは資産計上すべきか?という点から知ったのである。その過程で、技術の塊である事も理解出来た。こうした金型技術はもっと知られて欲しいものである2020/03/23
翔
8
金型に関する書籍なんだけど指示通りの先を提供するってことと、スペシャリストとプロフェッショナルの違いというのが心に残った。特にAIにも言及していて、スペシャリストは淘汰されるけどプロフェッショナルは淘汰されないんだろうなと。この書籍での定義は知識と技術が優れているというのがスペシャリストで、それらを用いて心地よさとかを提供できるのがプロフェッショナルという、つまり相手をちゃんと見て理解しているかという違いのように感じた。技術を用いて課題解決する身としては後者でありたいと改めて思った。2024/01/22
つんどく
3
いい製品が出来るのはいいパーツがあるから、いいパーツを大量生産できるのはいい金型があるから。金型の重要性、方法の説明、現状、これからをざっくり把握できる一冊。世の中の製品ひとつひとつの形やクオリティにもっと注目してみようと思えた。読んでよかった。2023/06/04
Riko
1
図書館で借りた2020/12/21
黒とかげ
0
うーん。どうも論理に一貫性がないというか、思いつきで書き進めているとしか考えられない。金型職人としては一流でも、書き手としては三流か。勉強になる部分も大いにあるのだけれど……。2022/08/23
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