ホテルポパン（１）

著者名：有間しのぶ【著】

講談社（2020/02発売）

• ISBN：9784063767605

内容説明

山の中に建つホテルポパン。住み込みで働くヤヤさんと、彼女を慕う小学生のナツ、そしてナツの叔父であるオーナーと、スタッフのトビ、みちる、リウフェイ。毎日お客様をチームワークでおもてなしするポパンの人々だが、実はそれぞれわけありで……？　『本場ぢょしこうマニュアル』の有馬しのぶが、人生の暗い面をも優しく切なく救い上げる、ファン待望の大人のための群像劇。大幅加筆修正にて刊行された本作がデジタルでも登場！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[いっちゃんず]

再読。山奥にある小さなホテルの物語。全２巻で、１巻はナツ少年がホテルにやってきてからの事情が中心。ホテルの従業員がそれぞれ持つ複雑な過去に縛られながら、ホテル再興に向けてそれぞれ持つ能力を発揮していく様がおもしろい。

2018/02/18

[JACK]

☆ 田舎の山の中にある小さなホテル「ポパン」。客室は10部屋で、1日に予約をいれるのは8組まで。夫婦かカップルまたは女性同士でしか泊まれない。妻に逃げられたオーナー、親に愛されなかった少年、訳ありの従業員たち。このホテルを舞台に、沢山の人の心の動きが描かれる素敵な物語。純粋で温かい気持ちだけでなく、みんなの心の傷やそれぞれの苦悩も優しいタッチで語られます。「まんがくらぶ」での連載後、約四年ぶりに大幅加筆修正されて初単行本化された作品。「その女、ジルバ」で有間さんの作品の虜になりました。この作品もオススメ。

2019/02/03

[今庄和恵＠マチカドホケン室コネクトロン]

知る人ぞ知る山の中のホテルポパン。住み込みで働く人々はいずれも訳あり。登場人物たちが背負う荷物の重さが垣間見える。言葉も絵のモチーフも、散りばめられたものの豊さに著者の引き出しの広さ深さがうかがえる。

2019/01/08

[ブレーメン]

とにかく読んでみて下さい。それだけです。私の持つ言葉ではこの本の良さをうまく表せない…

2013/06/28

[紀梨香]

訳ありな過去を持つ従業員が集うホテルポパン。ほっこりムードと、たまに覗く闇に惹かれて一気読み。

2017/12/14