新潮新書<br> マトリ―厚労省麻薬取締官―(新潮新書)

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新潮新書
マトリ―厚労省麻薬取締官―(新潮新書)

  • 著者名:瀬戸晴海【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 特価 ¥631(本体¥574)
  • 新潮社(2020/01発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106108471

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内容説明

「俺たちは、猟犬だ!」激増する薬物犯罪に敢然と立ち向かうのが厚生労働省の麻薬取締官、通称「マトリ」だ。麻薬、覚醒剤など人間を地獄に陥(おとしい)れる違法薬物の摘発、密輸組織との熾烈な攻防、「運び屋」にされた女性の裏事情、親から相談された薬物依存の子供の救済、ネット密売人の正体の猛追、危険ドラッグ店の壊滅……約四十年間も第一線で戦ってきた元麻薬取締部部長が薬物事犯と捜査のすべてを明かす。本邦初の稀少(きしょう)な記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

116
昔は麻薬Gメンと呼ばれていた麻薬取締官。著者は長年マトリとして数々の修羅場に接して多くの麻薬事件の解決にあたる。最近は海外からの麻薬の密入のために大掛かりな細工をして日本に持ち込むということだ。なかにはロードローラーのローラー部に埋め込んだものもあるという。このマトリ、薬剤師の資格を持っている人が多いことをはじめて知った。活躍はよくわかったが、巻末の人事院総裁賞受賞のことに多くさかれている。著者の自慢はいいが多少鼻につく。図書館本2020/03/01

hatayan

84
麻薬取締のトップを務めた専門家が薬物犯罪の歴史と現場の苦労を語る一冊。駆け出しの頃に大阪のあいりん地区で洗礼を受け、イラン人密売グループとの攻防、インターネットを利用した薬物の売買など、次第に巧妙になる手口の解明に注力。現役時代に著者は「Mr.マトリ」と呼ばれ、重機に隠された覚醒剤を水際で摘発、危険ドラッグを扱う店舗を撲滅した業績が高く評価されました。取締の現場の様子も描かれており、イラン人の捕物帖で著者が前歯を折られる場面、危険ドラッグの製造者が中毒者を実験台に用いていると語らせる場面が圧巻でした。2020/06/29

パトラッシュ

72
昔、大阪の天王寺動物園裏で薬物中毒者らしい人を見た。涎を流し目の焦点が合っておらず、ブツブツ言いながら歩く男に周囲は平然としていたのが衝撃だった。ここまで堕ちてしまうクスリの恐怖はドラマや小説などで断片的に描かれてきたが、日本の麻薬汚染の歴史と取り締まりの主役であるマトリの実態を一冊にまとめた本は初めてではないか。中毒者と家族の壮絶な苦しみや、ネット時代を迎えハイテク化する麻薬密売に対抗するマトリの姿は書かれていた部分だけでも下手なホラー小説より寒気がする。人間の弱さと強欲さが集中的に現れた場面に思えた。2020/02/07

ぴえろ

70
著者は元麻薬取締部(マトリ)部長。これまで著名人の麻薬覚醒剤所持による逮捕などニュースで流れる表面的な部分しか知らなかったが、分かりやすい説明で少しではあるが理解を深める事が出来た。「薬物犯罪は時代を映し出す鏡」戦時中の軍用医薬品から当時の世相の中で拡散。イラン人組織との攻防。ネット密売人・ダークネットの存在。そして記憶にも新しい危険ドラッグの撲滅。こういった方々に日本は国民は守られているんだ。2020/05/23

プル

62
間に違う本を読み進めるために、足掛け何日にも渡って読んだ本。飽きる事なく読み続けられる。とある章から読もうとしたら、奇しくも某有名芸能人が覚醒剤と危険ドラッグ所持で捕まった。覚醒剤について書かれた章だった。最近の大麻は、以前と違い、かなり危険性の高い物が育てられている。覚醒剤よりヤバイかも。布のアサ栽培の人のところでは毒性がほとんどないような品種になったという時代なのに。加熱式タバコも使う人によってはヤバそうだな…近寄りたくない。2020/02/19

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