創元推理文庫<br> おやすみなさい、ホームズさん 下

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創元推理文庫
おやすみなさい、ホームズさん 下

  • ISBN:9784488223045

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内容説明

皇太子の寵愛を受け、ボヘミア王国で暮らすアイリーン・アドラーのもとを訪ねたペネロピーは、親友が窮屈な思いを抱えていることに気づく。やがてアイリーンはボヘミア宮中で進行する陰謀に巻きこまれる。真実を突き止めたのち、皇太子に真意を告げられた彼女はある決意を固めるのだった。舞台はボヘミア王国からヨーロッパ大陸を経由してふたたびイギリス、ロンドンへ。偉大なる名探偵ホームズを向こうにまわし、美貌と才知を兼ね備えたヒロインが大活躍する、ヴィクトリア朝推理冒険活劇。「ボヘミアの醜聞」の真実と失われた宝石捜しの顛末。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

24
表紙がこの本はとにかく可愛いんです!ホームズさん格好良すぎで、ちょっぴり間抜け顔のワトスン君も可愛いのです。上巻も同じ構図でそっぽ向きのアイリーンとちょっぴり間抜け顔のネルのコンビだったので、二つ並べると至極極楽な感じがするのです。アイリーンとゴドフリーの逃避行はネルの立場から見ると何とも言えず悲しいです。だって、ネルも絶対ゴドフリーのこと好きだったと思う……。この後の彼女の行方も気になります。本家『ボヘミアの醜聞』は児童書で読んで以来、御無沙汰ので久々に読んでみようかな。また、この続きもあるなら楽しみ。2012/01/08

宇宙猫

18
★★★ ネルがプラハにいるアイリーンに呼ばれるところから始まる。ボヘミア国王とアイリーンの関係、ノートンとの結婚、英国から去った理由を描いている。上巻よりはましだけど、やっぱりネガティブな文章が好きじゃない。D2022/07/07

ちげー

13
下巻は、あまり冒険のないお話でした。 こじつけで終わったような終わりで、上巻の面白さが半減してしまいました。2019/04/16

みやび

11
アイリーンが幼すぎて品を感じられないのが残念ですが、ネルと比べてしまうからかもしれません。でも「ボヘミアの醜聞」に近づくにつれ読むスピードが上がって、アイリーンが牧師を家にあげるとこなんか「ひっかかった!」って興奮しました。正典との矛盾点を解決する「結び」も面白かったです。次はネルが幸せになりますように。2024/02/17

Urmnaf

11
アイリーンに請われ、ボヘミアに向かったペネロピー。ボヘミアでは、毒が盛られた国王が亡くなる。その事件は解決したものの、新王から隠棲を強いられて、国外逃亡を決意する。あの写真とともに。そしていよいよホームズとの対決。反対側からの「ボヘミアの醜聞」。所々、聖典との矛盾(というか食い違い)があって、内心つっこみながら読んでると、最後の「結び」でそこもしっかり言及されてて苦笑。やるやん。2020/05/09

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