内容説明
カフェのオーナー・竜城は元暴力団幹部の龍一郎と養子縁組の末、家族になった。そして最愛の龍一郎が海外で不動産売買の第一人者となり仕事が落ち着いたいま、竜城は贅沢な幸せを享受している。だがその一方、竜城の弟で龍一郎の息子でもある颯太は、家族の病気に気がつき――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴇色のソラ
8
初めて龍と竜に出会ってからもう13年…?今回が本当の完結。寂しい、悲しい、でもこの作品の今の彼らを見られた事は本当に幸せな事。龍一郎、竜城、颯太そして次郎。4人が作り上げてきた家族の形は新しい家族の形への階段を一段上りました。颯太の思いと決断が頼もしくもあり切なくもあり感無量。龍と竜での第一声「キャラメルラテ、ショート。ミルク多め」お決まりのオーダーのきっかけやうみのそこの薬膳カレーの原点…切なくも楽しく脳内で過去と現在を行ったり来たりしながら楽しみました。 途中参加してくる廉のスーツ姿が悪魔的に素敵で→2019/06/26
みもざ
6
シリーズの中で一番好きなシーンは、「啓蟄」で竜城が組事務所に乗りこんで龍に啖呵切るとこで そこで床に向けて龍が銃弾を放つ。あそこはなんか、今時珍しい アナグロな切羽詰まった感がたまらなかった。著者の云う『感情がロックされた』時期と重なっているみたい。ま、正直、あそこがピークかな。私にとって。 ガッシュは剛さんもそうだけど、そういう作品を支えてくれてた。2019/07/01
mum0031
4
竜城と龍一郎が、出会ってから16年。颯太から結婚式のプレゼント。新たな旅立ち!2019/07/17
さざなみ
2
表紙のごとく、龍一郎と竜城がみんなに祝福されて結婚式をする話。あとがきにも書いていらしたように「家族の形を模索する」話だったなぁと。思わず実家の父の声が聞きたくなって電話しちゃった。 積読にしてた獣・東西シリーズを一気読みした流れで読んだので、本作は獣・夜叉のちょっと前の時間軸かな?この後に待ってる廉の苦しみに勝手に思いを馳せて、廉がこっちのシリーズの住人だったら甘々ハッピーワールドなのにな…なんて勝手に塩辛い気持ちになるなどしました。2021/01/30
青音
2
★★★★☆【ひかりTVブック】事件とかは無くて家族愛がメイン。颯太が龍一郎の愛情を重いとうっとおしがってる所は、龍一郎が何か可哀想でいい気はしなかった。教習所のお金くらい普通に親が出すだろうに。 2020/11/01