内容説明
3千人以上を看取ってきた
医師が見つけた
本当に後悔のない人生をおくり
ずっと幸せに生きるための心得とは――。
病いや不幸を得たり、
大切な人を亡くしたりしたとき、
多くの人は「幸せ」とは何かと悩みます。
ですが、たった7つのことに気がつけば、
幸福に生き、穏やかな最期を迎えられる。
私はそう患者さんから学びました。
それまでどれほど後悔の多い人生を送ってきたとしても
重い病気を抱え、「なぜ自分だけが」と
言いようのない苦しみを抱えているとしても。
人は、どんな状況からでも
人生をやり直せ、新しい一歩を踏み出せるのだと彼らが教えてくれたのです。
死に直面してですら、幸せだと思える人たちに
共通する7つのこと。
この世を去って行った患者さん、
一人ひとりが教えてくれた
「幸福な人生の過ごし方」をきっかけに
みなさんが今日から少しでも幸せを手にしていただければ
望外の喜びです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
58
自分の人生は幸福だったと思いながら死ねたらいいなと思う。そう願う気持ちがあるからこそ、この本を手にとったはずだった。けれども、自分はそうはなれないかもしれないというネガティブな感情が読み終えた今、心の半分を占めている。ホスピス医である小澤竹俊さんは、「人々が真の意味で幸せに生き、人生最後の瞬間まで穏やかな気持ちで過ごせるような社会にするために、今、自分にできることは何か」を自身に問い、実践してきた方だ。一方、私はといえば、自分はどうすれば幸せになれるだろうか?と自分の事ばかり考え続けてきた。反省しかない。2023/06/14
inami
22
◉読書 ★3.5 自分はまだ死ぬ予定はないのだが(笑)、8年前の入院経験(人生初)を機に死について考えるようになった。この本は、これまで3千人以上の患者さんを看取ったホスピス医が学んだことを7つにまとめたもの。(まとめると)、自分を否定せず、いくつになっても挑戦、大切な人たちに心から愛情を示し、大切なものを他人にゆだねる勇気と覚悟を持つ。また、一期一会の出会いに感謝し、今日一日を大切にそして今、この瞬間を楽しむこと・・と、「明日がある」と思っているからこそ、夢や希望を抱いて生きていくことができるんです・・2019/01/14
ただぞぅ
11
「人生とは美しい刺繍を裏側からみているようなもの」この言葉が心に残る。刺繍を裏側から見ているときは、一つひとつの縫い目が何を意味しているかわからないが、表から見られるようになったとき、始めてその意味や楽しさがわかる。不運や挫折は、悲観したり苦悩するが時間が経ち振り返るとその中で学べ得られたものがあり、それが人生に彩りを添える。また人も大いなる自然の一部。大自然に生かされ、大自然に帰っていくと思うとふと身近な自然でも目を向け繋がりを感じる度、安心感や幸福を自分自身の素直な気持ちとして受け入れ与えてくれる。2022/05/28
ヨータン
10
この本読みやすかったけどとっても深い内容でした。今読んでおいてよかったです。確かに最後に残るのは目に見えないものだけ。これからの人生目に見えない財産を積み上げていこうと思いました。2020/12/14
橘 由芽
8
キーワードは、肯定、愛情、感謝、楽しむこと、勇気と覚悟。大切なことはいずれも難しく感じます。私はせいぜい悪あがきしながら生きれるところまで生き抜く、それしかできそうもありません。2022/09/09