内容説明
1816年ロンドン。ジョージーは亡くなった父が遺した海運会社を継いで、若い女性ながら繁盛させている。そのため財産目当てで言い寄ってくる男性もいて、特に借金まみれのいとこのジョサイアにしつこく迫られ困っていた。法律では既婚女性の財産はすべて夫のものになってしまうので、家族と会社のためにもいとこから逃げねばならない。
そこでジョージーは偽装結婚を思いつく。すぐに処刑される予定の死刑囚と結婚の契約を交わすのだ。監獄の看守を買収し、紹介された花婿ベンは実は警察の密偵。家族の借金を返すために金を必要とする彼は、礼金につられて契約を結ぶ。獄内で形だけの結婚の手続きをした二人だったが、三週間後に舞踏会でばったり出会い、驚くジョージー。聞けば、ベンは社交界の有名な遊び人だという。この結婚のゆくえは……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
囚人と結婚、というプロットは前に読んだことがありましたが、この商才豊かな女性の魅力で既視感は吹っ飛びました。とにかくもう主人公が素敵!…と、ゴージャス美女の妹と、彼女が愛する天然ボケな詩人男子カップルもかわいかったです。そんな強烈な蚊帳らばかりだったので、男子は意外と目立たなかったかなあ…。サクッと読める、可愛いロマンスです。2022/12/07
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
24
ヒーローとヒロインの出会いが、初めてのパターン。そしてそのあとの展開も面白かった。だけど、この前に読んでた作品にハラハラドキドキさせられ、その前に読んでた作品にゾクゾクさせられてたので、今回の作品の魅力が霞んでしまった。別の時に読んでたら、もっと楽しめたと思う。タイミングが悪かっただけで、作品自体は面白かった。2020/02/20
EDAMAME
13
さすが理系女子!冷静に分析して楽意外と早くお互いを認めあって疑うこともなく尊敬し合う関係に発展して読んでてモヤっとすることもなく楽しめた😁🎶そんなリケジョが理性なくして愛を求めちゃうとこがまた(ΦωΦ)フフフ…ことあることに誰かに邪魔されちゃうパターンがお、又かって笑えたかな。 次誰なのさ?三人の中の誰かかな?お兄さん伯爵?予告なくて気になるじゃ〜ん🤔2020/02/03