- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
いらっしゃいませ。お客さまの望みは何ですか?
仄暗い道を曲がり、狭い路地裏に入ると突き当たりにひっそり佇む青い扉。今日もお客様が何かを求めてやってきたようです。オモテとウラ、2つの世界をつなぐ不思議なアンティークショップ。店主の姉弟はお客様のご要望に応えるべく様々なオーダーを承っています。
2018年Twitterで発表した短編漫画『不思議なアンティークショップ』「ペスト医師と鹿人」がいいね数11万超を記録した新進気鋭のクリエイターまくらくらま。待望の商業デビュー作、遂に出来!
描き下ろし新作「白い男」を含む短編漫画とカラーイラストで綴る、めくるめく幻想奇譚をお楽しみください。
著者:まくらくらま
著者プロフィール:新進気鋭のクリエイター。3月26日生まれ、関西育ち関東在住。小さな部屋で人体骨格模型と暮らしています。デジタルだけでなく、油絵等のアナログ画材も併用し作品をつくっています。
収録短編漫画
1.ペスト医師と鹿人
2.愛し合う双子
3.モルフォの少年
4.ひとりぼっちのバンクシア
5.人形に恋した青年
6.2人のマリア
7.人魚と静かな海
8.白い男
9.10月31日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中
167
死はあまりにも美しく、目の前でちらちらと煌びやかな手をひらめかせてくるの。愛する花は徐々に私の自由と空気を奪って、見世物の私は自由を手に入れたかった。人生で一度きり着るしろいドレスは死神との婚礼の衣装。若くて美しいうちに、着飾って永遠になりたい、なんてきっとあなたは愚かだと笑うでしょう。この世でのあらゆる苦痛よりも穏やかな春のこもれびのような死を選んだ私を。どうかいたみを感じないうちに、私のくびを切り落として。剥製にして永遠に愛でてね。これが私の、愛。2020/01/06
高宮朱雀
17
アングラ、幻想的、耽美、そういう言葉が作品の随所に溢れている。また全体的に掠れたようなトーンで纏められているので、懐かしさがある。 死っていつか必ず訪れる事なのに、不思議なもので日常にいると何故か妙に心地良く、甘い響きを孕んで聞こえて来る時がある。これが誘惑というのだろうか。 エピソードによっては決して救われないラストもあるけれど、死を願う側にとって報われたものであれば良いのか…若干の疑問を残しつつ読了。2020/05/07
しましまこ
17
ストーリーは置いとこう。とにかく美しい!2019/11/23
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
12
とにかく、絵がキレイでうっとり眺めた。2020/07/13
MOTO
10
生き物にとって、美しい時間ってほんの僅か。その時間を留めておく方法といえば、我々人間には『標本』や『剥製』という手しかない。このアンティークショップの店員はどこか変わってる。寿命を全うするより、今を永遠と化したい望みを叶えてくれる様だ。だからこの店のアンティーク商品は…。2020/06/20