内容説明
内向きになっていくアメリカ、EUと訣別したイギリス、日本を挑発する中国、日本に近づくロシア、ロシアに近づくトルコ、日・米と軍事訓練をするインド、ISの主戦場となったシリア、アメリカにケンカを売ったフィリピン、煮えきらないオーストラリア、相変わらずの韓国……急変する世界情勢。各国リーダーの本音はどこにあるか。日本の外交に必要なのはリアリズムだ!◎本書の特徴・2色刷り・見開き単位の国別構成・『世界史で学べ! 地政学』に最新事情に関する記述と豊富な図版を加え、内容を刷新。『世界史で学べ! 地政学』をお読みになった方にも満足していただける内容です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりやまたけよし
41
地理的要素を絡めた世界史の本で予備校の先生らしく説明がスムーズで纏まってます。ニュースで報じられにくい事件の背景が書いてありとても為になりました。2019/11/19
kubottar
25
日本はこの世界においてどの位置にいるのか。地政学はとても興味深い学問です。2019/12/10
shikada
23
政治・経済・軍事に対して地理的条件が与える影響を研究する「地政学」。教科書の歴史では、国家間対立は思想の対立の産物として語られることが多いけど、本書では地理的条件が産んだ事象と捉えている。地続きの敵国がある国と、そうでない国(日米など)の差が特に興味深い。船が行き来できる運河がいかに重要な意味を持つか解説されており、最近のスエズ運河騒動の持つインパクトも多少理解できた。2021/04/03
きたぴー
18
著者は予備校教師ということで、若干記述が表面的というか浅い感じは否めないし首をかしげる部分も多いが、それでも世界の広範な地域の地政学的な条件とその大まかな歴史を学べて勉強になった。特に不勉強であったインドとその周辺諸国の成り立ちが面白かった。自分は図書館本なのでそこまで出来ないが、テキスト代わりに手元に置いて、ニュースの理解の助けに色々書き込みながら活用していくのがお勧めかしら。2019/07/14
キリル
16
近代をメインに地政学の視点から世界史の流れを振り返っています。アフリカや東南アジアなど思ったよりも細かい地域単位で説明されていて勉強になりました。フランスが何故にイギリスに植民地争奪戦で負けが多かったのか、この本を読んで分かりましたし、世界史の出来事を地政学的な要素から見ると面白く、よりリアリズムに沿った感じとなって分かりやすくなるなぁと思いました。2020/02/16