内容説明
徳川家に盤石の安泰をもたらすため、捨て石となれ――。
神君こと徳川家康を祀る日光東照宮周辺を舞台に繰り広げられる、「幻法者」たちの血で血を洗う腕比べ。
魔多羅一族vs山王一族。あい争うは、修羅のさだめ!
生き残るのはどちらか?
そして天海大僧正の思惑は……?
山田風太郎忍法帖の忠実なるパスティーシュ。時代伝奇説の極北。
装画は、単行本時も好評だった、かつて風太郎忍法帖を多く手掛けた佐伯俊男氏。
解説は縄田一男氏。
※本作品は、「神君幻法帖」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chiseiok
15
あれ?コレは大好物!て人、結構居ると思ったんですが、読了の書込み少ない…(^_^;)。期待通りでありつつ、正紀テイストも充分の忍法帖オマージュ、堪能させて頂きました。またやってほしいんですけど、これっきりでしょうね(笑)。2013/10/09
河内 タッキー
8
これは甲賀忍法帖に対して、設定、ストーリーを分解し、著者なりの思いによって再構築したものだ。リミックスというべきか。これはもう感心し、ニヤリとし、本家、山田風太郎の甲賀忍法帖を再読したい。2015/11/26
Katsuto Yoshinaga
3
10代の頃好きだった作家の山風先生へのオマージュ作品ということで手にとった一冊。率直な感想は「え~っ???」である。先達の忍法帖と違い、バイオテクノロジーや脳科学を使った幻法解説は面白いが、若干くどくて冗漫な印象。もっと巧い作家なのに、私にとっては残念な作品だった。山風忍法帖を知らずに、本書を読めばそれなりに楽しめるように思えるが、山風先生はあまりにも有名で巨大な壁である。これならば、月村氏の「機忍零牙」の方が山風先生の衣鉢を継いでいる気がするが、そこは趣味の問題か…。2015/06/13
zero
3
寄生虫を相手に取り付かせて自殺させる幻法はおもしろかった。幻法の説明は民明書房刊みたいだったため、最新の説をベースにしてはいるが胡散臭さが否めない。また、甲賀忍法帖のオマージュとはいっても二番煎じなので、現代を舞台にするなどの工夫はほしかった。2013/11/03
ぱぶ
3
忍法を人間の生理的な拡張と捉えて幻法と設定した作者らしい忍法帖オマージュ。ホラを受け入れれば楽しめる2013/10/17




