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内容説明
「本書で論じたい武士道とは、あくまでも実際に現場で刀を振るって血まみれになり、武士として生き抜いてきた人々が形づくった『現場の感覚から出た思想』、すなわち、本当の武士道です」(まえがきより)かつて実際にこの世に存在していた武士たちには、功利や損得哲学よりも、はるかに大切にしていた精神や価値観があった。武士たちが最終的に守ろうとした「道徳」とは何か。それは、現代に生きる日本人にいかなる「力」を与えてくれるのか――。武士が語った原典を確認しながら、その「死の覚悟」の基底にあるものに迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
11
大要【本当の武士道=実際に現場で刀を振るって血まみれになり、武士として生き抜いてきた人々が形作った「現場の感覚から出た思想」≒脇差心・死狂いであり、忠君愛国の軍国主義的武士道や新渡戸稲造的武士道道徳とは(共通点はあるけど)別物。まして精神的な価値より物質的価値を上位に置く功利主義や損得哲学(=司馬遼太郎的価値観)は武士道の敵。文武両道・もののあわれを知る武士が理想かつ最強の武士である】と。ところで、なせが最後に「家の信仰」さえ守れば日本は立ち直れるという主張を展開してますが、流石にそれは強引な気が…苦笑2021/12/21
うえ
9
「皮肉なことに、武士道という言葉が広く世間に知られるようになったのは、武士階級が消滅し、武士道の実体が失われた、明治半ばのことでした。武士がいなくなった近代になって初めて武士道は一つの流行思想となった」「中身がどれほど異なって見えようとも、「武士道」の名を冠した思想的主張には、一つの決定的な共通点があります。それは、どんな武士道論でも、武士道の看板を掲げている以上、相手にしている敵はただ一つだという点です。大きくいえば、それは「精神的な価値よりも物質的価値を上位に置こうとする思想傾向一般」でしょう」2019/12/30
tamami
4
山本常朝『葉隠』中の「死ぬ事と見つけたり」に代表される感がある「武士道」ではあるが、著者は、実際に武士が持っていた生死の現場からの、常に死を意識する姿や、彼らが求めた強さの意味を探っていくことを通して、その本来の道徳観を探っていく。明治以降、私たちが追い求めてきた社会の先行きがどうも覚束なくなってきた今、武士という生き方を改めて知ることも前に進む一つの手がかりになるのではないか。著者が、武士道の精神を伝えていると記す池波正太郎『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵に会いたくなった。2019/12/28
めたもん
1
課題のために読んだけど、筆者の言いたいことがブレててこの本で結局何を言いたいのかイマイチ分からなかった。。同じことを何回も反復して章とページを傘増ししてる感。内容はまぁまぁ面白い。2021/07/29
Go Extreme
0
本物の武士≠人間らしさ 武士:功利主義・合理主義<精神・価値観 脇差心 我慢できず=強さがない 人の面倒を見る:力量と余力 観念修行:自分の死にざまを思い描く 仏教者=不浄観 覚悟と強さ→死に狂い 職業の自由→近代産業社会 道=理想の自分・今の自分をイコールにする生き方 義:なしたことと得られることがイコール⇔利 潔さ=タイミング 大和魂:男性的+女性的なもの 中国人・働く=家族の繁栄 キリスト教=神から与えれた辛い試練 日本=人生の修行→道 砂漠型:意志と力 ヨーロッパ:知と合理性 日本:豊かで深い情2020/02/22
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