内容説明
成子掌侍と帝が陰で逢瀬を重ねていると知り、一人拗ねていた暁下姫・千古は、都鼠による火災の噂を聞きつける。坊主に変装し調査へ乗り出す千古だが、その頃自身に入れ替わった成子には鼠の陰が忍び寄っていた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
39
千古が成子の気持ちを思い知った今回。今回のことでまた千古も変わっていくのかもなぁ。2022/12/09
よっち
30
薬師を志し帝との離縁を目指しているのに図らずとも正后となってしまった暁下姫・千古。自害した暁上姫に代わり新たな姫が入内し、女心に無頓着な帝から、妖・都鼠による火災の話を聞かされる第三弾。新しく入内し千古を慕う明子、あくまでしたたかな蛍火、そして孤立を深めてゆく星宿と鮮明になる構図と、少しずつでも確実に深まってゆく千古と帝の絆。そんな中で奔放な千古に振り回されがちな成子の視点やそのありようが印象的でしたけど、それにしても千古と典侍が普通に強すぎて苦笑い。不穏な展開は続きそうですけど、変化の兆しは見えたかな?2020/01/30
葵@晴読雨読
29
面白い!とにかくいろんな事がおきて、今後どうなるかわからない。続きも読みたい!2020/05/26
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
15
平安風ものがたり第三巻♪正妃になってだいぶたつがまだ子坊主の修行はしてるし新しく何かやり始めた・・ちゃんと帝の傍にはいるが国の再建は進んでいるのだろう。まず大臣の腐敗からか。主人公は千古のはずだから成子無理しないで!もう少し甘々が欲しいな。2020/07/02
はなりん
12
シリーズ第3弾。宵下家が脱落の巻。野生の獣帝と野良の妃の国造り。二人の心の距離も近づいていい雰囲気だけど、帝と妃だけど、成子と同じく几帳の陰からもう一歩ってジリジリ見てる感じ。さて、次は宵上家かしら?2022/06/05