内容説明
先手鉄炮組与力・宇佐見伸介は、
大川端での火盗改の捕物の首尾が、
お忍びの将軍・吉宗の目に留まり、
お目見えのうえ業物の鉄砲を拝領する栄誉に浴した。
日々のお勤めに戻った伸介は、
南町奉行所の笠原彦四郎を通じて
秦野諫山という兵学者を知る。
立て続けに浪人者が辻斬りに遭った事件と
諫山の学塾との関わりが次第に浮かび上がり、
不穏な陰謀の影が伸介の前に立ちはだかった。
(書下し)
第一章 鉄砲拝領
第二章 吉原捕り物
第三章 およう受難
第四章 浪士無残
第五章 門弟に問う
第六章 節を守る