内容説明
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いまこそ日本漫画の鬼才に改めて注目!
2015年に亡くなるまで、生涯現役漫画家として活躍した日本漫画界の巨匠にして鬼才、水木しげる。
93年の人生で経験してきた怒濤のドラマは、誰も見たことのないキャラクターを生み続けた。
彼によって命を吹き込まれた、妖怪という「目に見えないものたち」は、まるですぐ隣にいるかのような親しみに満ちている。
紙芝居作家、貸本漫画家を経てブレイクするまでの軌跡、
自身のクリエイションに言及したインタビュー、
代表作品の詳細解説や、ルーツが詰まった故郷・鳥取県境港市へも取材敢行。
また、「ゲゲゲの女房」こと妻・布枝さんが語る、
ありし日の思い出、そして幻の童話作品も完全収録した大特集。
雑誌「Pen」大好評特集「いまこそ日本漫画の鬼才に注目! 水木しげる大研究。」を増補改訂し、再編集。
さあ、水木しげるの世界へようこそ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotak
4
紙芝居、貸本、少年漫画と長年書き継いでいた鬼太郎の顔の変遷が興味深い。初期の頃は前髪も短く凶悪な顔立ちで、皆が思い浮かべる今の顔とは全く違う。人気がでなければ打ち切られることから、読者ウケ第一を考えた作者の戦略がうかがえるとの解説に納得。妖怪、自伝、戦記といったジャンル別での作品紹介もあるが、その内容の多彩さに驚き、水木全集の全103巻+別巻5巻という量には、キャリアの長さと偉大さを感じる。巻末は96年に書かれたカラー童話。淡く柔らかい色使いや線が素晴らしく、確かな描写力とセンスは最後まで健在だった。2022/04/24
大臣ぐサン
2
大先生の入門的な一冊です。目新しい内容は最後に収録されている『妖精をたずねて』ぐらい。60年ぶりに書かれた絵本は、幼少期に書かれたタッチを継承している。2020/03/18