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内容説明
2019年6月、突如としてFacebookが発表したデジタル通貨「Libra(リブラ)」計画。
実現すればドルを凌駕する巨大通貨圏がネット上に誕生することになる。
ビットコインなど、従来の仮想通貨との決定的な違いとは?
警戒心をむき出しにする米国政府・各国中央銀行は何を恐れている?
プラットフォーマーの金融進出に、銀行・金融機関はどう立ち向かうのか?
米中による「未来のマネー」の覇権争いの行方は?
リブラ計画が潰れても、第2、第3のリブラが生まれる?
金融史上最大の創造的破壊(ディスラプション)を、日本の第一人者が解説する。
目次
はじめに――リブラは救世主か悪魔か
第1章 世界に衝撃を与えたリブラ計画
第2章 デジタル通貨2・0時代の幕開け
第3章 プラットフォーマーの進撃
第4章 リブラは銀行制度を破壊するのか
第5章 中央銀行と国家に挑戦するリブラ
第6章 リブラは米中通貨覇権戦争の引き金に
第7章 2025年の金融予想図
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
57
金融・経済・政治面での功罪を、簡潔に解説。デジタル通貨との違いは鮮明。国家vs.プラットフォーマー、特に金融政策との関連性とその影響。昨今の中央銀行間の協業強化、そして中国vs.プラットフォーマーの今後の成り行きは見物。一方、善人説でFBが主張する社会的意義は、確かに一考の価値アリ。デジタル通貨2.0也。加えて、技術的な解説は限定的も、PIと共にKYCとAML対策はもれなく必須。「金融包摂」は耳障りが良いが、何故プラットフォーマーが信頼を勝ち得ることができないかは、迷走ではなく過渡期の象徴という感。2020/01/26
Yuichi Tomita
7
リブラについて元日銀の審議委員である木内氏が分析したもの。意外にも日経の記者の本と重なる部分が多い。 勝手に木内氏は学者と思っていたが、野村総研の研究員出身であった。私自身消化しきれていないが、木内氏が示唆しているリブラリザーブに中央銀行の当座を持たせて、中央銀行のコントロールが及ぶようにするというのが妥当な方向性と感じた。2019/12/17
ぬらりひょん
6
ビットコインの記事を初めて見た時、これは画期的だと感激したけれど、意外にも一般には広まらなかった。世界中に銀行口座を持たない人が17億人もいるらしいが、Facebookはそういう人たちに向けての金融サービスとして計画しているらしい。ただこの著者が言うように本当の目的はそれだけではないだろうけれど。リブラが席巻すれば、もはや各国の中央銀行とか新興国の通貨とか無用になるんじゃないか?一般の銀行に未来はあるのか?アリペイなどで先をゆく中国が覇権を取るのではないか?これはえらいことですぞ。とびびりましたとさ。2020/06/14
前田まさき|採用プロデューサー
5
✅リブラは下記3点で、既存デジタル通貨と大きく異なる。①一国にとどまらないグローバル通貨である②価格安定のため、主要通貨のバスケット(ウェイト付けされた複数通貨のレートを加重平均して算出した価格)と連動して価値が決まる③大手プラットフォーマーが主導している(フェイスブック関連のアプリは、世界総人口の約37%が利用しているので、リブラは支払い手段として一気に世界中に広がる可能性がある) ✅ リブラは金融業界で独り勝ちになる可能性があるため、世界の金融当局から警戒されている2020/11/14
Yuichi Tomita
5
再読。リブラが中央銀行のシニョレッジを侵食する点、金融政策を効きにくくする点に関する説明はさすがに説得力がある。 また、プラットフォーマーのフリーミアムモデルを経済的に分析されている点は独特で、理論的に合っているのかはわからないが消費者利潤がゼロになるというのはなる程と思わされる。2019/12/23
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