幻冬舎新書<br> リベラリズムの終わり その限界と未来

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紙書籍版価格 ¥924
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幻冬舎新書
リベラリズムの終わり その限界と未来

  • 著者名:萱野稔人【著】
  • 価格 ¥877(本体¥798)
  • 幻冬舎(2019/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344985759

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内容説明

自由を尊重し、富の再分配を目指すリベラリズムが世界中で嫌われている。米国のトランプ現象、欧州の極右政権台頭、日本の右傾化はその象徴だ。リベラル派は、国民の知的劣化に原因を求めるが、リベラリズムには、機能不全に陥らざるをえない思想的限界がある。これまで過大評価されすぎたのだ。リベラリズムを適用できない現代社会の実状を哲学的に考察。注目の哲学者がリベラリズムの根底を覆す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yutaro13

22
リベラルを称する方々への胡散臭さから手に取ってみた本。個別には興味深い内容を含むが全体としては中途半端。著者によれば、リベラリズムはパイが拡大しているときにしか説得力をもたない点に限界がある。自分は反リベラリズムではないと何度も主張する守りの姿勢が著者のズルさ。リベラリズムを一方的に断罪するだけで、それを乗り越えてどう現代に活かすべきかに言及しないと反リベラリズムと言われても仕方ない。そもそもリベラリズムとはこんな新書1冊で限界を露呈するやわな思想だったろうか。何年か前に読んだ井上達夫氏の本を再読したい。2020/07/01

まゆまゆ

18
個人の自由を最大限尊重する立場であるリベラルの考え方は万全ではないことを語りつくす内容。リベラルの前提には社会的規範があり、その中でしか主張が認められない、という理由を同性婚と一夫多妻婚と近親婚から考えていくのは読みごたえがある。フェアネス(公平さ)を重視する点を評価しつつも、リベラルだけでは分配の元であるパイの拡大という社会的問題は解決できない。功利主義と全体主義の違いについての考察も考えるなぁ。2020/02/27

sekkey

13
説得力のある文章で自分のこれまでの考え方の再考を促された気がする。リベラリズムを徹底させるには限界がある。同性婚は認めても一夫多妻制は許さないダブルスタンダードやコスト(財源)がかかることを軽視してしまう等がリベラリズムの限界であり弱点である。リベラリズムが機能するのはパイが拡大している時(好景気)だけという指摘や、リーマンショックの頃に日本で民主党が政権を取れたのは団塊の世代が「パイを拠出する側」から「パイを分配してもらう側」に移ったという説明には大きく頷いてしまった。2020/12/04

スナフキン

13
イケメン哲学者萱野稔人さんによる書き下ろし。リベラルが何故今世界中で衰退しているのかを「パイの分配」「功利主義」をキーワードに分かりやすく解説している。 それだけではない。ジョン・ロールズやロバート・ノージックを参照しながらリベラリズムが根本的に抱える限界点をも見据えている。 本書を読んだからと言って、何かに役立つ訳ではない。 でも、物を考える喜び、本を読む喜びは得られるだろう。 私自身自分はリベラルだと思っていたが、それがいかに脳天気な理想論かと思い知らされた。この破壊と再生こそ読書の醍醐味だと思う。2020/06/15

たかちん

12
普段意識しないようなリベラリズムの考え方やその限界について、平易な文章により理解することができた。一夫多妻制や近親婚の是非など、頭の体操としての観点からも、非常に印象的な一冊であった。2020/01/02

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