内容説明
生きてるクジラを楽しもう!
2018年12月、突然IWC(国際捕鯨委員会)からの脱退を表明し、2019年7月より商業捕鯨を再開することになった日本。世界的な反捕鯨の風潮のなか、それは正しい選択なのか?
クジラとの長い歴史をもち、クジラの恩恵を深く受けてきた日本だからこそ、新しいクジラとの付き合い方があっても良いのではないか?
ジュラ期の恐竜、ブラキオサウルスの25メートルよりもさらに10メートル以上も長い、現存する地球最大の哺乳類、クジラ…そのクジラが目の前でジャンプする姿を見ることが、面白くないはずがない。好奇心のかたまりのキューソク氏が、自ら体験したクジラの魅力と不思議をたっぷり語る、汗と涙と笑いの体験的事始め探鯨エッセイ集。今回のIWC脱退問題および最新鯨図鑑+ホエール・ウォッチングポイントガイドも付いて、この一冊で、居ながらにして、今日からあなたもクジラを丸ごと楽しめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomomi Yazaki
22
カラス、タコ、そしてクジラ。ここ何冊かは大好きな動物誌シリーズ。字が大きく、分かりやすい漫画チックな絵もあって、子供向けかなあと思っていたら、冗談交じりの話し言葉で語られる内容は、結構詳しく奥が深く感じられました。知っているようで知らないマッコウクジラのマッコウの意味から、ホエールウォッチングの楽しみ方まで満遍なく、かつ楽しく学べて、大人から子供まで楽しめる、これはまさに玉手箱のような本です。2020/06/02
こぺたろう
9
副題に「生きてるクジラを楽しもう!」とあるとおり、資源利用の方法を、食用から観光に転換することを主張されています。読み進めていく中で、保護の観点から利用について、持論が展開されていました。途中、よく知らなかったジョン万次郎の話が挿入されていたのは有り難かったです。ゴールデンウィークもいよいよ終わりますが、たくさん本が読めて良かったです。2021/05/09
Emi
2
クジラの特徴を挿絵とともに紹介。絶滅に瀕したクジラが晒されている危機的な状況や、そうなってしまった経緯を細かく解説。途中、ジョン万次郎の話も出てきてほんのちょこっと歴史に詳しくなった笑笑 この手の規模の大きい話を聞くと、焦りはするのに自分には何もできないという無力感で悲しくなるから本当はあんまり好きじゃない…2021/01/27