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内容説明
インターネットの普及やデジタル化の進展で、新しい製品が毎日のように市場に登場し、どんなにいいものをつくっても、すぐに古くなり、飽きられてしまう。
こういう厳しい環境で企業が生き残っていくには、武器がいる。
著者が考える最も有効で強力な武器、それが「ブランド力」である。
▼ 人を「心の底から動かす」ために必要なものは何か
この本の主旨は、企業経営者や会社の広報・宣伝・マーケティングなどの関係者(とくに専門職ではない方)に向けて、「ブランディングの基本的な考え方」をわかりやすく伝えることだ。
本書で解説する「ブランディング」の主な特徴としては、次の3つの点が挙げられる。
・ブランディングは難しいものではなく、身近なものだということ
・こちらのことを深く知ってもらう前に、まず「好き」になってもらうのが重要なこと
・ブランディングでは「アウター(社外向け)」以上に「インナー(社内向け)」が大切だということ
とかく小難しい話になりがちな「ブランディング」だが、その本質は「相手に好きになってもらうこと」。
ブランディングを「異性にモテるようになるために知恵を絞ること」にたとえつつ、専門用語をできるだけ使わず、圧倒的にわかりやすく解説。
現場での経験をもとに、ブランディングに関する基本的な考え方と、正解を導き出すための原理原則を解き明かす。
会社のソトにもウチにもファンをつくっていくための基本的な考え方を、本書で身につけてほしい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
54
顧客の「好き」に訴えかけるには、大事にしていることが市場にきちんと伝わればいい。マーケティングの基礎を簡単に学ぶことができます。以下メモ。いくら製品が良くても、ブランディング次第で評価が変わる。イケてるやつの真似がモテるコツ。ブランディングにはインナーとアウターがある。ブランドイメージはみんなの想いに輪郭を与えたもの。会社は、ここのベクトルの向きは必ず一致させておかなければならない。人に伝えるには「物語」が有効。2022/12/03
けんとまん1007
47
アウターブランディングと、インナーブランディング。この両輪という考え方に、なるほどと。それと、ミドルクラスの意味合い。これは、組織によって対象が違ってくるのだと思うが、考える視点の一つ。2021/06/29
Kentaro
39
中国や韓国のメーカーは、機能や性能もさることながら、それ以上に「見た目」や「手触り」に気を使っている。たとえ開発費が減ることになろうとも、製品のデザインやPRのための予算はケチらない。それで、中小企業であっても当たり前のように、ヨーロッパの一流デザイナーにパッケージデザインを任せたり、世界の主要地域で同時にプロモーションを行ったりする。 そうやって、どうしてもこれを買いたいという人々の気持ちを戦略的に高めていくのがうまいので、結果的に機能や性能では日本製にかなわなくても、売上でははるかに上にいってしまう。2020/03/01
速読おやじ
24
一番印象に残ったのはブランド構築のアウターとインナーという考え方。如何に外向けに心地よいコンセプトを打ち出したとしても、社内の採用、人事制度、福利厚生を含めたブランドイメージを構築しない事には、お客様から「ブランドイメージは良いけど、担当者は全然違うな、こりゃ会社の中身は大したことないな」と見られてしまう。また自分が伝えたいことを伝えるのではなく、どう感じて欲しいか相手目線で考えるのが大事だという。著書の高校時代の留学エピソードも面白い。2021/06/06
Q
21
リミテッドにて ●ブランディングとは相手に好きになってもらうこと ●どうしたら売れるかを知りたければ、どんな人がモテるか考えてみて ●イケてる人を真似して原理原則を発見 ●ルイヴィトンは必ず手袋 ●トップの説明だけで全社員が理解は難しい。ミドルがトップに代わって現場レベルに伝える ●重要なのは条件やスペックじゃない。やりようによって好きは集められる ▷イケてる人を真似てみなさいとは前の上司が言ってたな。イケてる人になれないのは、自分で壁を作ってるから。たまに違う自分を演じてみるのは良いかも2020/03/03