150年前の科学誌『NATURE』には何が書かれていたのか

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150年前の科学誌『NATURE』には何が書かれていたのか

  • 著者名:瀧澤美奈子【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • ベレ出版(2019/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784860645755

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内容説明

ノーベル賞クラスの論文が多数掲載されてきたイギリスの科学誌『ネイチャー』が、2019年に創刊150周年を迎えます。パラダイムシフトといえるような論文が載ることもあれば、偽造や捏造を含むような論文が掲載され物議を醸すこともありました。1869年、天文学者ノーマン・ロッキャーはどのような志をもってこの雑誌を起ち上げたのでしょうか。19世紀後半とはどのような時代で、人々は何を考え、どのように科学と向き合っていたのでしょうか。その頃の日本はどのような国だったのでしょうか。創刊当時の記事を読むことで、時代の空気を感じ、現在から未来につながるヒントが見えてくるかもしれません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

58
本書は、「Nature」がどのような理念が掲げられて出発し、どのような道のりを歩んできたのか、雑誌制作に関わった科学者らの具体的な活動を通して明らかにしていきます。物事の普及に努めようと専心する人々の高邁な精神は、動き始めた当初においてこそ多くを感じることができるのかもしれません。一般大衆を第一読者と想定していたのは興味深いですね。本書を読み進めるには科学的な知識は不要です。著者は、「Nature」にならって対象となる読者を一般人としているのでしょう。科学に対する情熱が余すところなく伝わる労作です。2019/10/12

みき

48
もう題名から面白さが伝わる本。NATUREという雑誌が150年前から存在していたこと、150年前がヴィクトリア王朝時代だったこと、ダーウィンの種の起源が発表されたことがこの時代だったこと。正直、浅学ゆえに驚きをもって読むことができた。まだ進化論の発表から150年しか経っていないのかということも同様に驚き。そしてそんな時代から創刊されている雑誌に日本のことが多く取り上げられていることも驚き、なんかずっと驚きながらページをめくっていたというのが本音です。内容もよくある無駄な日本礼賛系でもなく楽しく読めました2024/06/27

けぴ

45
Natureに一番多く論文が掲載された人は誰?何と日本人の南方熊楠です。その数50‼︎ そんな印象的な話で終わる本書。Natureの創刊時は一般読者も対象にした科学雑誌的なものだったようです。現在の日本の雑誌ニュートンのようなもの? また日本に興味があったようで大森貝塚の発見のほか、日本人特集も組まれたことがあったとのこと。明治初期の日本人の生活が生き生きと語られます。親日的でのちの日英同盟の下地を感じます。筆者の瀧澤さんの篤い想いを感じる好著でした。2020/02/12

ミライ

43
150年前の雑誌「NATURE」に書かれていた内容から現代を読み解く一冊。「NATURE」はイギリスの科学雑誌で、ノーベル賞などのさまざまな論文を掲載してきた、150年間続いていることがそもそもの驚き。初期の「NATURE」は、現代のSNSのごとく雑誌上で専門家・一般読者を巻き込んだ論争が掲載されていたり、明治維新直後の日本が描かれていたり非常に面白かった。南方熊楠の論文が大量に掲載されていたという事実も初めて知った。2019/12/24

ばんだねいっぺい

35
うーん、面白い。最初のカッコウの卵の色を巡るやりとりからずっと。ダーウィンの「種の起源」対するオーウェンのリアクションは、嫉妬なのかな?分かっていたけど、発明品のほとんどが、海の向こう。この漢字だって中国の漢民族。日本の再興がロケットスタートできたのは、西洋文明のおかげと肝に銘じたい。大森貝塚の知られざる事実には驚いたし、モースが本を寄贈してくれたことに感謝。2019/10/22

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