内容説明
世界史というと、いろいろな国や時代の事件や人物が登場するので苦手意識を持っている方も多いと思います。本書は歴史上で「何が起こったか」よりも「何がどう変わっていったのか」ということに注目し、出来事や人物を覚えるよりも、世界史の流れを大局的にとらえられるようにやさしく解説しています。また教科書とは違った多角的な視点から世界史をとらえ、とくに近現代史が充実しているので、現代に生きる自分たちとのつながりを意識しながら学ぶことができます。もう一度学びなおしたい学生・社会人にピッタリの世界史教養書です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かまど
43
『いま世界で起こっていることを考えるために』 現代まで続いてきた世界の歴史をテーマ別に分け、地球規模で起こったうねりを簡潔にまとめている歴史書です。 「海の時代」「国民国家とナショナリズム」「イデオロギーの世紀」などをテーマとし、全14章で構成されています。 とくに19世紀から続くイデオロギーによる覇権の拡大と縮小について、その誕生と成り立ち、変遷を大枠で捉えることができ大変参考になりました。 (つづく)2015/11/16
いつかはビーエム
4
たまには世界史も楽しい? 大戦はいかにして日本に波及したのか?2019/02/14
Go Extreme
1
狩猟採集→農耕・牧畜 都市の誕生と文明の幕開け 宗教と交易が都市を促す 文字の発明 税と交易品の記録 馬の家畜化 インド・ヨーロッパ語族の移動 火器の登場と遊牧民の時代終焉 主権概念の登場 国家の能力 イスラーム共同体 封建社会→主権国家 社会契約説と啓蒙思想 アメリカ独立宣言 自然権と政府の存在理由 国民国家の形成 仲間意識に基づく国家 徴兵と戦争 国民意識の形成 中国の技術力 世界を凌駕 イスラーム科学の停滞 原因はトルコ系政権と宗教 西ヨーロッパの覚醒 科学技術導入 産業革命 自然を超えた力と環境2025/05/16
なつき
1
すごく分かりやすかった。歴史の流れを学ぶと、今の世界情勢につながることが多く、国同士の対立感情がどこからくるものなのか理解しやすくなった。ロシアウクライナ戦争も、いきなり起こったことではなく、米ソの対立が先にあってちゃんと流れがある。世界史を知っている人からしたら突然の事態でもないんだなと…。思ったより、世界は、人間は愚かな生き物で、それはどの国もそう。外交はお花畑ではない、仲良くするのが一番の平和への行動なんだ。私たち市民は、権力者の思惑を見抜くためにも、歴史から学ばなくてはならないのだと感じた。2023/02/20
fumikamoyan
1
さすがに世界史をこのページ数におとしこむのは無理がある…。世界史を忘れてるから学び直したかったんだけど、教科書がいいのだろうか…2022/02/15