内容説明
19世紀アメリカの民衆詩人ウォルト・ホイットマン――。かぎりなき愛の衝動を信じながら、自由と平等とを民衆にわかち与えるため、懸命に歌い続けた〝生命讃歌〟の青春譜。レグルス文庫版をハードカバーの新装版「第三文明選書」として復刊。 訳者・富田砕花の後記に加え、池田大作SGI会長による「『草の葉』に寄せる」も原著のまま収録。
目次
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『草の葉』に寄せる(池田大作)
〝人の自主〟をわたしは歌う
黙ってわたしがつくづくと考えたとき
海上の客船で
諸外国に
歴史家に与う
古なじみの大義よ、おん身に
幻像たち
来たるべき詩人たち
パウマノクを出発して
わたし自身の歌
世界万歳!
大道の歌
〝答える者〟の歌
前庭に終わりのライラックが花咲いたとき
おお、船長よ! わたしの船長よ!
計画に失敗したヨーロッパの一革命党員に
獄舎の中の歌い手
十字架のうえにはりつけせられた〝彼〟に
君、法廷で審判される重罪犯人たち
ざらにいる売笑婦に
開拓者たちよ! おお、開拓者たちよ!
紺碧のオンタリオの岸辺で
インドへの航旅
後記(富田砕花)