講談社文庫 死体置場は空の下

著者名：結城昌治【著】

講談社（2019/11発売）

• ISBN：9784061361690

内容説明

親切、確実、迅速、果敢、そして誠実をモットーとする久里十八探偵事務所。最低の料金で最高の調査、久里十八はあなたの味方です、などと格好のいいことをいっているが、腕のほうはなんとも頼りない。いつもフリーの私立探偵・佐久の力によって、事件が解決されている。この対照的な二人のコンビが活躍する、コメディ仕立ての連作推理小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[kanamori]

☆☆☆

2010/10/20

[たかぼう]

昭和の良き時代の東京を舞台にしたでこぼこ私立探偵物語。主人公の佐久は、犯人とわかった相手には、猛烈な勢いでぶつかっていく一方で、先輩探偵の十八には、すこし小馬鹿にはしているが、先輩を尊敬して付き合っている人情味のある男。トマトジュースが好きみたい。だんだんこの二人の素性が気になるところも、この短編集の魅力。

2022/10/14