内容説明
少年探偵・狩野俊介が
次々に起こる難事件に立ち向かう!
新しく建造された巨大飛行船・翔騎号。
夢と希望を乗せた飛行船がついに完成し、札幌までの航路が計画される。
ところがその矢先に、運航会社に「飛行船の運航を止めろ」という脅迫文が届いた。
運航会社社長から相談を受けた野上探偵と助手の狩野俊介が脅迫者の捜査を始めるが、
社長は攻撃的な経営で知られ、親族をふくめ周りは敵だらけだった。
ひとりひとり恨みを持っていそうな人物をあたっていくが、確証を得られぬうちに、お披露目飛行の当日になてしまった。
栄えある披露飛行に招待されたのは、なんと社長に対し腹に一物を持つ者ばかりだった。
出航して間もなく、トイレから死体が発見される。被害者は披露飛行に招待されていながら欠席していた新聞記者だった。
さらに被害者の衣服から新たな脅迫状が発見された。
それによれば、飛行船には爆発物が仕掛けられ、高度1000メートル以下になると爆発するという。
招待客として乗船していた野上探偵と狩野俊介は、絶体絶命の危地に陥る。
脅迫事件と殺人事件の犯人は誰なのか?
書き下ろし長篇ミステリー
※本作品は、「翔騎号事件」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
11
なんだか名探偵コナンを読んでいるようだった。野上さんはいい大人ですが(笑)全体としては中途半端になってしまった感じがしてしまいました。シリーズ出なければ読まないかな~。この表紙は残念。とりあえ次は野上さんがメインになるようだから期待しておこうかな(笑)2011/07/17
にゃんころ
7
推理物としては勢いが無くなった印象。これは前作の百舌鳥姫から感じてましたが・・・。今回も登場人物が多かった割に結果的に動機が弱くていまひとつ。ただ、武邦氏の生き様については共感はできないものの、逞しい生き方だったと感じました。敵も作らない生き方では大成できないって事でしょう。次巻には期待したいところですが、このままの雰囲気だといまいちな作品になってしまいそうで心配です。2010/06/03
poke
6
このシリーズの中では久し振りに中々楽しめた。いつもの登場人物達は安定していて読んでいて安心するけれど、単発の人についてはいまいち印象に残らない・・・。2014/05/26
kagetrasama-aoi(葵・橘)
5
狩野俊介シリーズ、第十五弾、長編十一作目。とうとう既刊の俊介シリーズ読破しました。最近の三作は初読でした。十五冊通して読むと改めて面白いシリーズだなぁ……と感慨。後書で作者さまが続き書きます!っておっしゃっているので気長に待とうと思います。時代設定がレトロな雰囲気の架空の時代なので時間が空いても違和感ないし!今回は旧家のどろどろやお屋敷や抜け道なんかは登場せず、飛行船がメイン!空のクルーズってしてみたいなぁって思いました。ちょっとサスペンス風味が入っていてとっても面白かったです。2015/03/11
Penguin
5
狩野俊介シリーズ…やっと読破♪連載開始から数十年経過しており、更に新刊が出るまでにかなりの時間を要するようで、上記2作品の間には7年の歳月が(>_<) 内容もミステリーより、主人公の狩野俊介の成長ものと言う印象が強くなっているが、長年の愛着が沸き母のような心境に(^_^;) シリーズとしては、まだ完結はしていないようで、続編を出す!と太田忠司さんは言われているので、気長に追いかけたいと思う♪2013/09/04