光文社文庫<br> 輪廻の山~京の味覚事件ファイル~

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光文社文庫
輪廻の山~京の味覚事件ファイル~

  • 著者名:大石直紀
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 光文社(2019/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334746193

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内容説明

「奥様料理研究家」を目指す凪子は、結婚生活五年目に夫である準平とともに京都に引っ越すことになった。準平が、勤務先のソース会社で京都転勤になったのだ。食文化が異なる京都で苦戦する準平を尻目に、京都での料理生活を満喫する凪子であったが、食材や料理の陰には、なぜか、ミステリアスな事件が潜んでいて……。古都を舞台に、ミセスが魅せる名推理!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

7
ここのところはまっている食べ物ミステリー。京野菜がサブタイトルに並んでいておいしそう。夫の転勤でやってきたお料理好きな凪子さんが、小粋な京都郊外で遭遇するのは、金田一耕助ばりの陰惨な事件ばかり。偶然と機転で、なんとか解決(もしくは、寛解)するけど、いつか大変なことになりそうな「事件遭遇体質」。早めに探偵に転職したほうがいいかも。2015/01/22

もも

6
事件はあまり食材とは関係がなく、殺人事件で悲しいものが多かったです。料理研究家を目指す凪子さんは、野菜を作っている農家さんを紹介してもらったり積極的に行動します。でも、その積極さと霊感で事件の匂いをかぎとることに(とはいえ、解決するというよりは、解説役の凪子さんでした)。巻末にレシピがついているので、作りたくなった料理の参考になりました。あと、「糺(ただす)の森」に行ってみたくなりました。2024/08/18

misalyn

2
美味しい料理と京都に惹かれて手に取った一冊。ミステリアスな事件かどうかは「?」だし名推理かどうか疑問だけど、出てくる京野菜と凪子の作る料理はどれも魅力的だった。やっぱり賀茂茄子が良いな。2015/09/24

はりせん

2
「探偵が謎を解く」と言う形ではなく、凪子が論理的にわかっていたとか、地の文で明らかにされる、と言う形なので純粋に推理小説とは言えないかも知れないが、内容的に重たさを感じるわけでもなく、暗さを感じるわけでもなく、人物描写も、キャラクター、論理展開も、当然地の文にも、難なく、さっくりと読める。 事件も京都と言う土地柄か(ただのイメージだけなのか)、少し人情的な事件が扱われる率は多いのだけれども、特別重たい内容などはない。 悪いところがあるとすればさくさく読めてしまう点かな、と言う作品なので、(僕の知る限り)続2011/12/20

たこやき

2
短編ではあるが、人の醜さ、弱さみたいなものが凝縮されているし、また、ちょっと不可思議な事件というのも面白い。また、タイトルの通り、料理についての蘊蓄や描写も良く、巻末にレシピ集が入るなど、力も入っている。……というのは良いのだが、両方が、どうにも噛み合っていない感じで、事件について料理が必要な要素ではないし、また、料理がなければ京都が舞台である必要もない、というのがもどかしい。一品一品は良いけど、全体のまとまりに欠けるコース料理のような印象で残念。2010/06/16

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