内容説明
人を愛し、国を愛した実業家。
息子の視点から描かれる、渋沢栄一の素顔とは?
栄一の生涯を俯瞰する、随一の伝記!!
2024年、経済人として初めて紙幣の顔となる、渋沢栄一。
彼は、江戸から昭和へと、四つの時代を駆け抜けた。明治維新の志士、大蔵省の官僚、数多くの企業の創立や発展に携わる企業人として生きていく中で、多くの意思決定を迫られていた。
その際判断基準となったのが、〈その行動で社会をも利することができるか〉、つまり公益の追求である。道徳に照らし合わせた活動でなければ経済活動の継続も難しいというのである。
令和に生きるビジネスマン必見、持続可能な経済実現のヒントがここに。
巻頭には栄一の歩みを写真で振り返る、豪華12頁のグラビアページも収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
28
幼少期から晩年に至るまでの立場の移り変わり、時代の移り変わりの振れ幅が世界を見渡しても彼ほど大きな人はいないと思えた。農民→開国派の農民→帯刀許された下級武士→藩主に御目見えかなう武士→その藩主が将軍(この間に海外派遣)→戊辰戦争で敗軍側→能力惜しまれて有力政治家の右腕→銀行設立→多くの会社を設立→富豪兼フィクサーに→昭和初期まで大往生。50過ぎてからできた息子から思い出も含めて描かれる。水戸過激派や討幕派に暗殺されなかったのは海外に行っていたのも大きい。2021/08/27
ちゅん
1
渋沢栄一著『論語と算盤』からの本作。 身内としての気構えや慎重さからのせいか、快活な語り口ではないが、身内ならではの思い出話の中のトランプの件は非常に興味深かった。 バイタリティの凄さはよくわかった。そして、思っていたよりもはるかに日本の中枢に食い込んでいた人なんだなーと思った。まぁ、良い意味で、化け物だな!2020/04/08
モビエイト
1
渋沢栄一、今度の1万円札になるので読んでみました。 幕末から明治、大正、昭和と日本の経済界を引っ張り、 日本の為に尽くした人だと思いました。 息子さんが書いた本なので家族の話が多いですが 公平無比の偉人だったと思います。2019/11/30
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2019年10月初版。1959年に刊行された『父 渋沢栄一(上・下)』(実業之日本社刊)の新版。一万円札の肖像になる人のお話。 2019/11/21
山田
0
渋沢栄一は天保11(1840)年埼玉県深谷市の農家で誕生,幼少期から利発な子。5歳から読書を習い,従兄の尾高惇忠の許で四書五経や「日本外史」を学ぶ。北辰一刀流の千葉栄次郎(お玉が池の千葉道場)に入門し,剣術修行。勤皇志士との交友から尊皇攘夷思想に目覚め,高崎城乗取りを計画。親族に累が及ばぬよう父に勘当を受けた体裁を取り京都に出るが,文久3年8月18日の政変直後であったため,勤皇派が凋落した京都での志士活動に行き詰まり,江戸遊学の折に交際のあった一橋家家臣・平岡円四郎を頼り,一橋慶喜に仕えるようになる。2020/10/24
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