強靭な組織を創る経営

個数:1
紙書籍版価格
¥2,530
  • 電子書籍
  • Reader

強靭な組織を創る経営

  • ISBN:9784820731887

ファイル: /

内容説明

【日本企業再生への13のメッセージ】
1.平成の時代を一言で総括すれば、日本企業が量的にも質的にも「成長」を停止し、世界の企業が躍進したこと。
2.日本企業の低迷の理由は、昭和の成功時に築かれた巨大化した組織のヒエラルキーという魔物に私たちが飲みこまれたこと。
3.GAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)やBAT(Baidu, Alibaba, Tencent)は異星人だが、昭和の時代の私たちの姿の再現。GAFAやBATを礼賛し、表面を真似る必要はない。
4.シャープなヒエラルキーでいまを守り、ヒエラルキーを超えるダイナミックなプロジェクトで成長を復活する。そして、組織の魔物から社員を解放する。
5.経営者も社員も街をさまよう。そこに発見がある。調査・分析とロジックはいまの問題の解決には有効。しかし、成長への機会の発見には役立たない。
6「.青春の心」をもつ青年社員・壮年社員・熟年社員のチームワークとバトンリレーで事業を創る。
7.日本企業はグローバル企業になることを目指したが、ローカル企業に逆戻りしている。もはや日本人だけでは戦えない。外国人社員のパワーを解き放つ。
8.経営者の最大の役割は「実行」。実行の本質は組織ケイパビリティの創造。
9.いまの利益を確保するリストラにはトップダウンの経営が有効。しかし、成長には第一線の社員のボトムアップの力が必要。
10.人事の運用はラインに任せ、人事部長は成長のための組織ケイパビリティの守護神になる。日本企業の人事部門は秩序の守護神としての管理・統制という日本企業独特の役割を超える必要がある。
11.人を責めるな、プロセスを責めよ。経営者は良いマネジメントプロセスの開発にエネルギーの70%を割く必要がある。経営者の仕事は「決断」だけではない。
12.日本におけるコーポレートガバナンスの最重要のテーマは経営者に成長へのコミットメントとモチベーションを与えることにある。
13.社員全員で強い企業文化を磨く。

【躍進する新興企業に共通する20項】
1.PDCAでなくDCPA
2.SWOTでなくOTSW
3.顧客Centricではなく顧客Eccentric
4. 「分析とロジック」ではなく「感性」
5. 「こだわり」を捨てるな
6.ターゲットとKPIは別
7.パワーポイントを廃止する
8.イノベーションは結果
9.技術を忘れろ
10.人を責めるな、プロセスを責めよ
11.ヒエラルキーではなくプロジェクト
12.80:20のルール
13.仕事の棚卸
14.0-1、1-10、10-100
15.採用力がすべてを決める
16.評価よりも評判
17.多様性は目的ではなく結果
18.決断力ではなく修正力
19.全体最適ではなく部分最適
20.企業文化の劣化

【主な目次】
はじめに:日本企業再生への13のメッセージ/躍進する新興企業に共通する20項/成長ポテンシャル診断テスト
第1部 なぜ日本企業は成長から取り残されたのか
(第1章 短期志向・財務志向に陥った日本企業/第2章 ヒエラルキーが生んだ仕事主義/第3章 GAFAやBATは異星人)
第2部 成長のための働き方改革
(第4章 いまを守るヒエラルキー、未来を創るプロジェクト/第5章 [働き方改革1]オフィスを出て街をさまよえ/第6章 [働き方改革2]青年・壮年・熟年のチームワーク/第7章 [働き方改革3]外国人社員の力)
第3部 組織ケイパビリティの開発
(第8章 成長のための組織ケイパビリティ/第9章 本社・本部の解体/第10章 人事部長と組織ケイパビリティ/第11章 マネジメントプロセスの改造/第12章 良いガバナンスによる企業の成長/第13章 成長のための企業文化)
おわりに:経営者と社員のベクトルの方向性/日本企業の活路となる4つのテーマ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

templecity

11
「強靭な日本へ」フォーラム21 東日本震災直後のレポートで未だ民主党政権下で執筆された。首相などは国会でどうでもよい答弁のために拘束されるのではなく、外交を含めた広い知見を広めなければならない。財政危機や少子化問題もあり。震災直後でも秩序が保たれていた日本は評価されている。国は世界のために貢献するという姿勢がリーダーには求められる。 2020/05/22

ジコボー

8
今すぐパワーポイントを廃止せよ! 人、プロセス、企業文化を包摂する組織能力「組織ケイパビリティ」の向上により会社を強く成長させる原動力にせよと説く本です。 全社員それぞれの役割を明確にし、個々人の能力拡大がこれからの日本の企業に必要です。 社内業務をサイロ化させず社内の部門連携を重視させること。 経営者社員ともに顧客心理を学ばなければなりません。社員全員の成長こそが会社の成長となります。 パワーポイントのデザインなど本質でないところに時間を割く暇はありません。イノベーションは結果であり目的ではありません。2020/01/12

Kamome

1
とても骨太の本。ビジネスマンに読まれることを意識して序章に総括、おわりにに総括を説明されており、読みやすい印象を受けた。 日本企業はが凋落した理由、それを解決する方法について、必要な部分に絞って説明されており、人事関連をテーマにする自分にとっては参考になる部分が多くかなり勉強になった。 7Sを意識した人材開発を意識して、文化の浸透を進める。 経営企画部門は消滅し、事業部ごとに人事ポリシーを作りつつ、事業部が一つの会社として世界的に組成しつつお客様目線でサービス、プロダクトを提供するマトリクスの形で進める2020/12/10

ぽめこ

0
日本企業あるある。いままさに会社で変革が起きていると思うが、果たしてうまくいくだろうか。組織ケイパビリティは7つのSが融合するものらしい。ボトムアップを許容する文化を持つ組織には、社員同士の信頼関係の構築。そのためには、人事制度の変革。降格が行われない、逃げ切り世代が存在するような中途半端な変革では、世代間格差が生まれ、信頼関係なんてものが生じなくなってしまう。そもそも、トップに対する不信感が残っている状態では、何も変わらないのかもしれない。2024/03/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14471404
  • ご注意事項

最近チェックした商品