講談社文庫<br> 新装版 京まんだら(上)

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講談社文庫
新装版 京まんだら(上)

  • 著者名:瀬戸内寂聴【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2019/11発売)
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  • ISBN:9784065177983

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内容説明

京都の旅館に集まったのは、出版社社長・植田敏子と姪の律子、随筆家・菊池恭子、カメラマン・関なおみの女性4人。それを迎える祇園のお茶屋「竹乃家」の女将・雪村芙佐。『古都旅愁』という豪華本の打ち合わせを兼ね、京都でいっしょに年を越そうという目的だった。/敏子は7年前に夫と死別。その遺産で出版社を立ち上げ成功を収めるが、女性としてもやもやしたものを感じていた。/恭子は10年前にベテラン作家と不倫に走った、つらい思い出を抱えていた。/なおみは4年のブランクを乗り越えて、妻帯者だった男性との恋を実らせようとしていた。/そして芙佐。14歳でお茶屋に入り、20歳そこそこで独立して「竹乃家」を祇園で指折りの店に育て上げてきた。──彼女たちの恋情や、芸妓・舞妓の生き方を縦糸に、京都の四季の移ろいや名所の風情を横糸にして、曼荼羅のように華やかに織り込んだ名作。季節は、冬から春へ……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

51
大晦日にお茶屋「竹乃家」に集まった4人の女性と彼女たちを迎えた女将・雪村芙佐。冬から春へと移り変わる中、彼女たちの恋情や芸妓・舞妓の生き方が京の四季の移ろいが美しかったです。華やかな曼荼羅のような世界が広がっていました。下巻も読みます。2020/10/31

のびすけ

22
祇園のお茶屋の女将・雪村芙佐と、友人の女性たち。京都を舞台に、彼女たちの大人の恋の遍歴、芸妓・舞妓たちの華やかな色街の世界が描かれる。上巻では、彼女たちが辿ってきた過去の振り返りが大半だった。下巻では、どのような現在進行形の物語が展開するのだろうか。2022/05/24

そうたそ

11
★★★★★ 読みたいと思いつつ、なかなか読めていなかった作品だが漸く読めた。京都の祇園のお茶屋「竹乃屋」に集う女性四人をメインに、それに関わる舞妓や芸妓たちも含めた恋や人間模様を、京の四季の移ろいとともに描出する大作。清い恋もあれば、そうでない恋もある。いや、むしろそうでない方が多いかもしれない。だが、決してじめじめとした恋愛には描かれていない。京の祇園という舞台の特殊性ゆえか、不思議と嫌な気はしない。とにかく本書で描かれる京都が実に美しく、京都の京都たる部分もまたしっかりと描かれていると思う。傑作。2023/02/17

本のロマンス

6
祇園でお茶屋を営む「芙佐」はんは、もっと男はんを!快楽を!と男遍歴の繰返しどすねん。その周りの「敏子」「恭子」らのおなごや男衆も、肉色系強欲の同じタイプや。みな社会的には相応の成功を手にしてはるが、幸福感は得られておへん。そは、もっとモットと「足を知らざる」が故でありまっしゃろな。「不知足の者は、天堂に処すと雖も、亦意に称わず」。京の色街でもがく彼女・彼らに、この諭しの反面教師を見る思いがしますねん、勿論、自戒を込めてやけど。昭和のあの頃は皆そうで、よう言いはりましたやなあ「豊かさが感じられへん」と。2024/01/11

気儘なノマド

1
瀬戸内寂聴さんの小説を初めて読みました。祇園を舞台にした女性がたくさん登場し、初めは場面展開についていけませんでしたが次第に引き込まれていきます。特に芸妓さん、お茶屋の女将さん、京都の季節やお寺の雰囲気、お祭りなどの様子が目に浮かぶような描写が素敵です。舞妓さんに詳しくなります。笑

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