内容説明
世界の行方も日本の未来も、決めるのは僕たちだ! 世界的に広がる格差をなくすには? 資本主義の終焉はいつ訪れる? 後悔しない大学の選び方は? 社会のリーダーに必要な教養とは? 切実でイキのいい問いを遠慮会釈なくぶつける高校生たちに、自らの知識と経験を惜しみなく語り伝える名講義完全採録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
42
『そう考えると、人生の価値観を高収入に置く場合、儲ける方法はたった一つしかない。それは企業を興して、他人の労働を搾取することです。』79ページ そうなると、1番資本主義的らしい商売は人材派遣ということになる。だから、日本の新自由主義を推し進めた竹中平蔵氏が人材派遣の会社を営んでいることも偶然ではないんでしょうね。 また、実験の力が及ぼない学問(哲学、社会科学、文学、神学)の社会的な復活が今の時代必要な気がしました。合理主義ではおよそたどり着かない領域にこそ精神的な救いがあると思う。2024/02/12
キク
36
佐藤優と灘高生の対話集。佐藤さんが優秀で勉強家であることには、今更驚かない。いつも通り、多様で重要な世界の問題を深く語っている。ビックリしたのは灘高生達の優秀さだ。国立情報学研究所社会共有知識研究センター所長は、灘や開成の教育法は国の教育方針の参考にならないし、そもそも対象にすべきではないと言う。中学入学時点で、公立トップ進学校の高3レベルの読解力のある生徒だけが選抜されているので、カリキュラムが特異すぎるらしい。そもそもこの対話集は灘の夏休み課外学習として実施されている。異次元すぎて、逆に面白かった。2021/01/30
かわうそ
31
★★★☆☆ 最近のこの著者が自分で書いた本は明らかに急いで作られたような中身のない本ばかりであるのであまりお勧めしない。(自壊する帝国、国家の罠は面白い)それよりもこのように対談形式のような本や講義形式の本の方が著者の良さが出ている気がする。プルトニウム型原爆よりもウラン型の方が実験の必要性がないのである意味で注意しなければいけないという話は面白い。資本主義が外部要因によっていわば受動的にできたシステムであるのにここまで資本主義というシステムが続いている事は奇跡に等しいように思える。2021/11/14
まるほ
28
前作『君たちが知っておくべきこと』の続編。今回は『ファシズムは僕らの周りにある』『モラルとモラールを持って生きよ』『AIと正しく付き合うために』の大まかな3つのテーマを基に灘校生との対話講義が進む。▼今回も著者の“知”には圧倒される。またこの講義を受け止める灘校生のレベルの高さにも驚かされる。▼今この社会に起きている様々な事象を、俯瞰的、多面的に読み解き、将来に向けてどのように対処すればいいのか、ということのヒントを示唆しているのであろう。▼自分なりに自己の“知”を鍛えていかねば、と思わされる良本でした。2020/01/22
かおり
28
私の老後は、こういう子たちが作るのね。とても頼もしく感じました❗難しくて会話にまざれないけど、頭がいいだけじゃなくて、きちんと哲学してるんだなぁと安心するところもありました。未来のエリートかぁ···。2019/10/10
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