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内容説明
元日産自動車北米副社長。BMWジャパン、クライスラージャパンのトップ。そして早稲田大学ビジネススクール教授。そんな経歴を持つ著者だからこそ書ける「ゴーン改革の真実」とは? 約20年に及んだ「カルロス・ゴーンの日産」は、ゴーン氏の突然の逮捕によって幕を閉じた。あれから1年、いまだ日産が混乱を続けている理由は「ゴーン氏の負の遺産」にあると著者は指摘する。それは一体どういうことなのか? 本書は、20年にわたるゴーン氏の経営を総括し、その「真の評価」を明らかにするもの。「ゴーン氏以前」の日産の諸問題から、「日産リバイバルプラン」の真の成功要因、そして、その後の「転落劇」の要因はどこにあったのかを解き明かす。成功と失敗のすべてが詰め込まれた最強のケーススタディ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
53
ものすごく冷静に読みました。日産ファンとして、日産OB氏の意見を。そしてこんな状況でもゴーン氏の一定の評価をしている者として。05年にターニングポイントはあったという。それはルノーCEOを兼務した時。王になってしまったのであろう。そして、法木氏が言うとおり、日産の潜在能力やストックを使い切ることには長けていたが、日産の潜在能力を高めるビジョンや知見が欠落していたのだろう。日産の祖 鮎川氏にも氏は触れるが、兎に角名経営者の不在がこの日本初の自動車を製造した企業には常に抜け落ちているのである。2019/10/27
スプリント
9
2019年12月31日、ゴーン氏はレバノンへ密出国した模様。 評判の高い弁護士を多数雇っても裁判で勝てる見込みがないと判断したのでしょうか。 その判断がどのような結末にたどり着くのか。2019/12/31
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2019年11月初版。書き下ろし。カリスマ経営者が逮捕されて早一年❗2019/11/23
Misappropriation
2
印象に残った内容。 植民地統治。 欧米の大学は伝統的に、アフリカやアジアの植民地を巧みに統治する人材を輩出する事が大きな使命。そのため、策略や交渉術に極めて長けている。 買収価格交渉〜買収後の計画〜プランの実行方法〜V字回復後のメディアでの演出まで、全て計画をたてる。2019/11/22
ぱんぷきん
1
元々自動車産業に興味が薄いので、どうして日産がそこまで落ちぶれたのか、またゴーンによって何が変わったのか理解できていなかったのだが、背景を知る知る手掛かりとなった。ルノーにどれだけ利益が回されたか冷静に指摘されると日本はもったいないことをしたとも思うが、外国人のゴーンでなければドライな改革を果たせなかったのも事実であるので、難しい。しかし、他社に比べても日産には名経営者がいないことは紛れもない事実だと思う。著者は色々な車会社の経営者を務めているが、良くも悪くも評論家っぽい提言が多かったことが気になった。2024/07/01