内容説明
少年探偵・狩野俊介が
次々に起こる難事件に立ち向かう!
復帰公演を前にした女優、百嶋美也子から警護を依頼された野上探偵と俊介は、
二十年前に銀扇座で行われた公演が事件を解く鍵であると考える。
当時の関係者の周辺を洗っていくと、そこには意外な事実が…。
そして惨劇は起こった。
本番前の稽古中、共演の俳優、水越蒋太郎が
舞台で十字架に磔となったまま短刀で刺されて死亡したのだ。
まさにそれは「予告」どおりの死に様であった。
事件は野上や俊介たちまでも巻き込み、意外な方向へと展開していく。
※本作品は、「銀扇座事件(下)」を加筆修正した新装版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Penguin
17
狩野俊介シリーズ11作目。太田さんがマンネリを打破しようと書いた作品と、あとがきにあるが上巻で綺麗に騙された… ただ、上巻ではキャラの雰囲気が違うし、色恋沙汰があるし、なんか違和感あると思っていたのが、下巻に来てすっきりすると共にホッとした。 いつの間にか作品を通じて、自分中にキャラがしっかりと確立されているんだとわかり、やっぱり好きなシリーズなんだなとしみじみ感じた。 今後このシリーズ作品がどうなるのか、楽しみ♪2012/04/05
ホームズ
8
設定としては上下巻ということを上手く使ってますね(笑)上巻で違和感を感じていたけど下巻でシッカリ謎がとかれてるし(笑)ただ残念なことにミステリとしては残念な感じが・・・。面白い設定で楽しめるんですがね~。まあ俊介と野上、アキの会話が楽しめるから良いけどね(笑)ジャンヌの登場が少ないのが残念(笑)2010/04/23
ゆり
4
色々、納得の下巻です。 上巻に比べハラハラな感じは減りますが・・・。 上巻を読んで、できればすぐ読んでもらいたい作品w2011/08/18
硯浦由咲
4
上巻を「なんでこんなにギスギスしてるの?」とドキドキしつつ読み進み、「マジで?なんかあるのよね?」と読み終えたので、ホッとする。マンネリズム最高!というか、いつものみんながいつも以上にいとおしい。太田さんに一生ついていこうと思いました。2011/03/13
朱音
4
上下巻、っていうのがうまく使われている構成で、上巻を読んでいるときの違和感が下巻でなるほど~、となるところはうまいと思う。もうちょっと俊介くんが活躍して欲しい気もするけど。しかし、この「違和感」もこのシリーズを読んだことがある人、でないと感じないだろう、というところがネックかな。初めてこのシリーズを読む人には不親切なトリック(?)になってる、と言ってもいいかも。うん。シリーズ物って年代順に読むべきだな…2003/03/02