内容説明
『針の森』に住む紫属の美しく聡明な女柱神は、数多ある恋の誘いを頑なに断り続けていた。それは過去の過ちを繰り返さないため。無邪気だった少女時代に、たった一つの恋のため身も心も灼きつくし、愛する人を苦しめた……もう二度と恋などしては駄目。しかしある青年が彼女の前に現れて…。神といえど決して断ち切ることのできない恋獄の楔に絡みとられた紫姫の焦がれるような愛の物語！※あとがきは収録されていません。【目次】恋獄の緒/月を、恋う
目次
恋獄の緒
月を、恋う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
龍田
5
『天を支える者』と同じ世界観。柱神に恋をしたフィオルシーナの話と、彼女が恋をしたリアンリードの生まれ変わりの皇子の話。この主人公の二人は何度生まれ変わっても、恋をするのだろうな。2015/06/08
シュウ
4
逃れられない。繰り返す。幸せって難しい。2018/03/02
ゆき
1
作品の世界観が好きなのだが、未完が多いのが難点な前田珠子作品を久しぶりで読んでみた。すんなり読めるし完結作品なので気持ち良く読了。2015/03/24
トリ＠
1
天支の世界観と似た世界だけど柱神になるための方法と時代自体が遥か昔の設定。紫属の最長老（紫属の一位様）リアンリードと柱神になる前からなったあとのヒロインとの話・リアンリードの死後の８００年後の世界が主なストーリー。こちらは前篇。この本だけども完結しているのでどちらを先に読んでも話自体は分かる。結構お気に入りの話。2013/05/25
きゅう
0
悲恋を経験した女神が過ちを繰り返さないため、恋の話を断る。しかし…。ニ話あるので中編になるのかな？しっかしエロいシーンがあってびっくりした。そして粗筋に愛する人を苦しめた、とかなんとかあるけれど、そこまで苦しんでないように思えるんですが。うーん、珠子さんの本は女主人公（ヒロインていうより女主人公のがぽい）が苦しむ系が多い気がするからちょっといつもと違うかな。2012/07/10
