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内容説明
天下分け目となった関ケ原合戦。東軍が勝利し、西軍の大名のほとんどが所領を没収された。そうした失領大名のなかで、のちに大名として復活をとげた男たちが実在する。ただの牢人に落ちた人間が、再び大名に成り上がる、すなわち「逆転大名」となる。なにゆえ彼らは、“奇跡”を生みだし得たのか? すべてを失ってもまた登ってくる人間とは、いったいどのような人たちなのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこ
21
関ヶ原で西軍に就いたために一度は領地を召し上げられたものの、その後大名として復活した人たちの列伝。関ケ原の合戦の経緯の説明の大雑把さから見てビギナー向けではあると感じたものの、これまでさほど掘り下げられてこなかった分野なだけに十分楽しめる。「一度の失敗で決して諦めないこと」「人は産まれた時から独自の存在なのだからオンリーワンよりナンバーワンを目指すこと」歴史学者ではなく、教育者である筆者の心情も垣間見えた一冊。2019/11/03
スプリント
16
西軍に属した大名が全て没落・改易されたわけではない。復活した大名もわずかながら存在したということが理解できた。2020/12/29
terve
15
関ヶ原で領地を失いながらも復活した八人の大名についての物語。やはりというか立花宗茂だけは別格ですね。個人的に丹羽長重が興味深いです。最終、現代人の生き方に繋げているのも面白いです。確かに、復活でも何でも諦めないことが大事かもしれませんね。2019/08/05
みやしん
9
立花宗茂/丹羽長重を目当てに。それぞれの武将を掘り下げるというよりは各種エピソード(特に宗茂)をまとめたような内容。それでも中には知らなかった武将もいて興味深かった。巻頭に関ヶ原以降の家康による戦後処理一覧があり、ここは一見の価値あり。2020/02/17
ゆきまさくん
6
天下分け目の関ケ原の戦いにおいて、西軍に属し全ての所領を召し上げられた大名は多い。その中でも見事に所領を取り返した希少な8人の大名についての話。中でも立花宗茂、丹羽長重、岩城貞隆などは有名だ。所領を取り戻すのに長い年月をかけたもの、意外に早く取り返したもの、ほぼ二代にわたったものなど、規模や期間、復活の事由はまちまちだ。この8人の大名の復活劇には各々の人生ドラマがある。歴史が好きな人は、より興味深く、面白く読めると思う。2019/08/08