朝日新書<br> 大江戸の飯と酒と女

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朝日新書
大江戸の飯と酒と女

  • ISBN:9784022950413

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内容説明

泰平の世を謳歌する江戸は、飲食文化が花盛り! 田舎者の武士や、急増した町人たちが大いに楽しんだ。武士の食べ歩き、大食い大会の様子、ブランド酒、居酒屋の誕生、出会い茶屋での男女の密会──。日記や記録などで、100万都市の秘密を明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

109
百万都市である江戸では武士や町人が飲食文化を大いに謳歌した。その背景や実態を数々の参考文献から読み解いている本。あとがきに書かれていたのは江戸時代、鎖国を行っていたことで飲食産業が内需に貢献していたという。本書には食と酒、女の章でまとめられている。食の賞では水車という道具が蕎麦や天ぷらの普及に大いに関係していることや、清酒とにごり酒の違い、鮨の変化と酢、醤油、味噌など料理には欠かせないものの解説、吉原や岡場所、宿場の飯盛女についてなど時代劇を見たり時代小説を読む上でも面白いと感じた。図書館本2020/11/20

AICHAN

41
図書館本。「ふ~ん」という内容。私は江戸の居酒屋の詳細、特に間取りやテーブル・椅子の配置、お膳の出し方などを知りたかったのだが、そういうのには全然触れられていなかった。その他のためになる知識は豊富に得られた。2021/01/08

ワッピー

38
読み友さんの感想から。江戸時代の食と生活を読みやすく紹介。古典落語や時代小説のお供としては手ごろなボリュームで、独身男性ばかりの江戸に花開いた外食産業の話から醤油・農産物・肉・菓子といった製品の発展、酒の話から酒屋・居酒屋・料亭の分化、接待にも言及、そして避けて通れない遊郭の話から、公認の吉原と非公認の岡場所の栄枯盛衰、そして看板娘の登場と、実に多岐にわたる江戸生活誌でした。冒頭に紹介される大食い大会も実に牧歌的(大豆・醤油の部で即死者が出たことは書かれてないケド)で、花のお江戸の面白さを堪能しました。2020/11/28

reo

17
享保18年(1733年)江戸の人口調査によると、町人の数は536,380人。男女別内訳は男性340,277人、女性196,103人。となっており、男性の数が女性の倍近くで、それも独身者が多かったという。なので独身男性を当て込んだ外食産業が大流行。因みに蕎麦は落語のネタで有名だが16文、握り寿司なら一つ4文、天婦羅も4文、鰻の蒲焼き一串16文、あん餅4文、甘酒8文、汁粉16文…(1文=25円)。勤番侍の日常や、酒、醤油、油、砂糖などの消費実態。吉原での、女郎買いの値段まで、興味深い内容がてんこ盛りです😄2020/01/18

ようはん

15
食や酒は他の本で読んだ内容も多かったけど、江戸時代の遊廓に関してはあまり知らなかったので為になった。2021/04/30

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