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内容説明
人間とは、知識のしもべである。
魔術師ギルドはなくなった…
危険な魔術書をたくさん所有し
純粋魔法を崇拝し
違法なテロ組織として認定され
科学者を集めて作られた
騎士団によって追い詰められ
魔術師たちは次々に逮捕・処刑され
徐々に勢力を弱らせて
魔術師ギルドはついに解散を宣言
残された魔術師たちは
世界中に散り散りになり
危険人物として
逃亡生活を余儀なくされていた
スペクトラルウィザードもまた
そのひとりだった…
模造クリスタルが描く、魔術師たちの物語。
2巻目の本作は、極厚の300ページ超!
【目次】
モストパワフルスペルオンアース
ファイアーメイジ
ファイアーメイジVSクリスタルウィザード
VSスペクトラルウィザード
サラダウィザード
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
49
これは・・・予想外に奥深い物語だった。行き過ぎた魔法が騎士団追い込まれた世界。魔法使いクリスタルの叛乱、騎士団の陰謀、両者の狭間で揺れるスペクトラ。究極の魔法についての考察は興味深い。世界破壊魔法と支配魔法。みな、出来る正義を守ろうとしているだけなのに。世界平和なんて手が届かない、ならばせめて、友達に戻りたい。そんなスペクトラルウィザードの哀切な言葉。ミサキちゃんに、きっと届いたはず。2021/09/15
なさぎ
6
本の魅力を言語化し、同じ読者と共有する。本来、そういう事が求められている。ただ一言「良い本だった」だけなんて、読んでなくとも言える。でも、それでも、スペクトラにミサキに、どんな言葉を投げかければ良いのだろう。肯定、同情、共感、叱咤、非難、拒絶——結局、口を閉ざす事しか出来ない。哀しい。このお話が、例えここで終わったとしても、もしも続きがあったとしても、私はせめて彼等の事を、ただ愛しいと思う事しか出来ない。2020/12/13
オワリハジメ
6
模造クリスタルの漫画のふとしたセリフが心に響くんだけど、今回はスペクトラがミサキちゃんに宛てた手紙が一番刺さった。2019/12/28
プロムナード
5
スペクトラとミサキちゃんの関係が私には最初からどうにもしっくりこなくて、それは「敵味方だけどなんとなく惹かれ合う」とかそういうものではなく、なんだか「ほんとうの人生」にあるような、打算や代償行為や本人にもよくわからない感情のもつれが発生する関係なんだろうなと思う。何年も描き続けてきたシリーズのラストをそう締めくくるのか、という、なにかそこに、そう描くしかない、この話を描き始めた当初からあるやむにやまれないなにかがあるように思える、そういう消化しがたいものが残る。2022/08/28
みやしん
4
哀しさだけが残る。2022/01/11