江戸川乱歩傑作集2 人間椅子 屋根裏の散歩者

個数:1
紙書籍版価格
¥1,320
  • 電子書籍

江戸川乱歩傑作集2 人間椅子 屋根裏の散歩者

  • ISBN:9784799726297

ファイル: /

内容説明

それは暗やみの恋でございます。決してこの世のものではありません。
…彼は何故発狂しなければならなかったか。
挿画:咎井 淳(Guilt|Pleasure)/監修:平井憲太郎
収録作品:人間椅子 D坂の殺人事件 屋根裏の散歩者 押絵と旅する男 鏡地獄 パノラマ島奇談

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

85
テーマは変態乱歩。それぞれ何かに魅せられてしまった人たちの話です。「人間椅子」を初めて読んだ時のインパクトは忘れられません。今回唯一初読だった「鏡地獄」は確かめずにいられなかった衝動に共感する部分もあってぞっとしました。「パノラマ島奇談」生き生きと描かれる島の様子が印象的でした。丸尾氏の素晴らしいコミカライズも読んでいますが、ラストシーンは文章で読むほうが強烈でした。収録はほかに「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「押絵と旅する男」。執着の果てがどれも美しいものではないところが乱歩らしいのかなと思います。2017/12/05

ami*15

37
「パノラマ島奇譚」目当てで読みました。(他の収録作品は別の作品集で既読)双子のような2人の男、千代子への愛、奇妙なパノラマ島の風景…刺激の強い(主にエロ方面)本作ですが(やたらと女体が出てくるところがまずヤバイ)、竜宮城のような水中の世界の様子はとにかく美しいと思えて、エログロが満載ながらもどこか綺麗に見えてしまうところは乱歩ならではの世界観だったと思います。不思議で現実味のない奇妙な世界に旅した気分になりました。乱歩の世界観を表現した表紙イラストもまた素敵です。2018/03/26

神城冥†

28
「変態乱歩」と銘打つ第二弾。でも「人間椅子」以外は変態というより変な趣味といった方が良いのかも。しかし明智小五郎があんな人物とは。昔、天地茂のドラマシリーズで見た感じと違うなぁ。「パノラマ島奇談」の途中で返却したのでいつかリベンジしたい。とりあえず「人間椅子」のオチでギャフンときた。2015/11/01

kanata

26
「人間椅子」「D坂の殺人事件」「屋根裏の散歩者」「押絵と旅する男」「鏡地獄」「パノラマ島奇談」の6編を収録。前3作は2年前、満島ひかりが明智小五郎を演ったドラマで観てとても好みだった話。「押絵~」は挿絵付乙女の本棚で既読だが、文章のみの方が自然に入っていける。後2作は初見。/変態が主人公だと本当におもしろい。長編「パノラマ」はパライソと語感が似ていて、広介は沖の島に天国を築きたかったのだと感じた。本作の小五郎は明智と名字が違うが、どうなのだろう。本人の自註より明智の初登場は「D坂」と知る。2018/03/17

さき@merry

26
作者の言わずと知れた傑作たち。「変態乱歩」と銘打ってあったが、人間の執着心がうねうねと育って、おぞましい幻想に変わっていく描写の上手さが作者の持ち味だと感じた。特に「パノラマ島奇談」の狂気、幻想の色鮮やかさは凄まじい。気持ち悪くなりそう。2016/08/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9772663
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数3件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす