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内容説明
時は大正末期。文壇、華やかなりし時代。2年前から失踪中の烏鷺の遺作が、同業者である乙貝の自宅で見つかり…!? この世ならざる事件に、オトボケ主人公達が挑む痛快不思議ミステリー決定版。同シリーズの「-鬼と朧月夜-」も新たに収録した待望の新装版登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
せ〜ちゃん
24
★★★★ 石原理さんの非BLオカルトミステリー。 男同士の恋愛が絡んだ事件の割合も多いのでニアBLかな♪ 不思議な事件に自ら巻き込まれに行く凡庸な画家:出泉と、出泉に連れられて嫌々ながらも巻き込まれる編集者の南くん。 惚けている様に見えていつも事の真髄を見極めている出泉が、お気に入りの南くんを毎回振り回しては、探偵のように不思議な事件の真相を明らかにしていくのです。 どのお話も切ない気持ちが伝わる内容でした。 二人に加え、役者の葛葉がまた良い雰囲気を醸してます♪ 元になった同人誌のお話も面白かったです。2015/01/04
kiki
2
借本☆オカルトっぽいけれど、そこまで怖くなく面白い。出泉先生と南が、ぎりぎり友情?なのがいいなぁ。ちょっと色気のある内容ではあるけれども、そこはかとなく、って感じ。後半は過去に描かれたものらしいです。歴史あり、だなぁと思いつつ楽しく読みました。表題は、いろいろな妄執がテーマなのかな。どこか少し狂っているような執着がばら撒かれていて、出泉の言う『人の感情を愛する』の一部分が存分に描かれていたと思います。2014/04/14
もよ
2
初 石原理作品。正直、今まで絵が苦手で手を出さなかったのだけど、設定に惹かれて読んじゃいました。話じたいは結構好きな感じ。オカルト風味がいいよね!2011/02/07
猫大福
1
『其は怜々の~』烏鷺が雪の高尾山に何の為に寒椿を取りに行ったのか(しかも革靴のままで)、という疑問が残りましたが、そこで妄想するのもまた一興…面白かったです!匂い系を描かせたら石原さんはピカイチですね。2015/04/25
まほろば
1
石原さんの絵は実は苦手。でもこういう話は好きです。南君がかわいい。2009/10/24