文春文庫<br> ひよっこ社労士のヒナコ

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文春文庫
ひよっこ社労士のヒナコ

  • 著者名:水生大海【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2019/10発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167913663

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内容説明

正しいのは会社のリクツか人情か?
新米社労士ヒナコが挑む、本邦初の〈労務ミステリー〉登場。

社労士とは――社会保険労務士(国家資格)の略。労働・社会保険問題から年金まで、クライアント企業のお手伝いをする。

「退職理由を自己都合から解雇に 変えて!」元社員が怒鳴り込んできた。
嫌がらせで異動させられたと言う彼女と会社の主張は平行線、やがて会社の不正が明らかになり……(「五度目の春のヒヨコ」)。

新米社労士の朝倉雛子(26歳、恋人なし)がパワハラ、産休育休、残業代、裁量労働制、労災、解雇、ブラックバイトなどなど、様々な事件で奮闘。
読めば心がほっこり、労務問題の勉強にもなる人気シリーズ第1弾!

解説・吉田伸子

※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

74
社労士という仕事に興味があったので読んでみた。す、ストレスフル……! 企業と従業員の板挟みになりまくる展開に、こちらまで胃が痛くなってくる。物語としては面白かったけれど、実際に就業なさっているかたがたの苦労がしのばれる。確かにやりがいはありそうだけど、私には無理かもしれない。2019/10/13

Yunemo

73
題名でつい手に取って。社労士の世界を描く労務ミステリーですか。6編それぞれに労務問題の提起がなされ、悩みながらも落としどころを見つけていく、そのプロセスが何とも感じ入って。自身の身近にある問題、現在の社会状況であるだけに、成程ね、と頷ける場面しばしば。2019年4月から順次施行されていく働き方改革関連法案。本作では俎板に乗っていませんが、個々に取り上げられた問題、有給、残業、同一労働同一賃金、まさに法案そのものの問題。これをクリアしようと、頭では理解していても、先が見えない状況下、鬱屈した不満だけ残って。2019/11/04

yutaka

64
初読みの作家さん。社労士さんとはお仕事での接点も多いので読んでみた。 労働関係法令のお勉強にはなるんでしょうが、主人公に感情移入できないというか、性格的に合わないというか…。現実もこんなものですが、もっとスッキリ・気持ちよく終わる話も欲しいかな。2024/08/20

キンモクセイ

58
26歳にして新米社会保険労務士。ブラック企業、パワハラ、残業問題と様々な問題に直面するが悩みながら奮闘する。社労士って会社側的な考えだけど、主人公の朝倉雛子は労働者側に肩入れ過ぎ感がある。それが気になった。とは言え勉強になるのは確か。算定基礎届は労働者が今後1年間で支払う厚生年金、健康保険の元になる。4月から6月の賃金で作る。従業員が10人以上だと就業規則を労働基準監督署に提出しなければいけない。妊娠中や出産後1年を経過しない女性労働者の解雇は原則無効など。社会保険関係は勉強しておいて損はないと思う。2020/07/19

のんちゃん

50
お仕事小説。今回は社会保険労務士、労働、社会保険問題から年金関係まで、会社の総務部に関わる国家資格の専門職。小さな社労士事務所に勤める新米社労士雛子が経験する、ミステリー仕立ての短編集。冒頭の一話はアンソロジーで既読。ほとんどの話が現実的終わり方をしていて、リアリティがある。が、勧善懲悪が好きな私には少し残念な気が。成長途中の雛子だから仕方ないとは言え、もう少し報われてもとの感があった。最終話はちょっと光が差したが。会社総務関連のあり様についても勉強になる一冊。2019/11/14

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