内容説明
雑誌『美術手帖』に連載された『根本敬ゲルニカ計画』が単行本になって登場。「ゲルニカ計画」とは、根本敬がピカソの《ゲルニカ》サイズ(349×777cm)の絵画を描くプロジェクトであり、その画材アドバイザーを現代美術家・会田誠が務めた。本書は、漫画家ニコ・ニコルソンが、根本が絵を完成させるまでを追うルポルタージュである。会田が指南する絵画の技法と表現は、アーティストを目指す人も必読の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
30
『美術手帖』に連載された、根本敬がゲルニカサイズの油絵を描くプロジェクトの過程を描いたルポ漫画。クラウドファンディングに参加した158名の中に、ガロ系/アックス系の漫画家さんが、見事に一人もいないのが、どうも。根本さんが油絵を描くことに、やはり、みなさん興味がないのか。自分のように、このプロジェクト自体を知らなかったのか。2020/10/28
カジノ王
1
2017年9月に完成した根本敬版のゲルニカである「樹海」。その着手から完成までを追ったルポマンガ。表紙に描かれるのは作者の根本と漫画家である根本に絵画のアドバイザーとして関わった会田誠。縦3m、横7mの絵画を描くとはどういう苦労があって、どういう工夫が必要になるのか詳しくわかる。根本敬は会田のアドバイスを聞き流さず反発せず、受け止めたうえで咀嚼して自分の表現にしていた。サブカルの巨人はただの偏屈なひとではなかった。肝心の作品の掲載仕方を工夫したブックデザインも最高でした。2020/01/03
もーもー
0
いつのまにか仙人(風)になっていたのですね、根本さん。2021/03/08