内容説明
二つの世界、私たちが生きている世界と別の世界がふとしたことから触れ合ったとき事件が起きる。SFの名手の著者が描き出す12の短編。
同じ夢の中に入りたいという仲睦まじい夫婦の願いがかなった時の結末を描く表題作「夢あわせ」、「雪洞夜話」は江戸時代の女郎の悲しい願いが籠められた雪洞の物語。「怪談桜橋」は著者の戦争体験が生み出した東京大空襲の日のリアルな幻想。「特異点」は著者自身のホテル暮らしに想を得た不思議でユーモラスなオハナシ。20種近い職業を経て作家になった著者の経験や生き様から生み出された、読み応え充分の奇抜ながら納得のSF譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桃水
18
2012/08/26:先日読み終えた北村薫氏の「謎のギャラリー」シリーズを思わせるような救われない結末のブラックな話の短編集でした。最後の話『すれちがい』にでてくる”アイマック”につい発行年月日を確認してしまいましたw2012/08/26
む~とん♪
2
実家にあった本を帰るたびにちょくちょく読書。ようやく読み終わりましたが・・・うーん、精神的なSF?の様な作品群。「患者同士」や「怪談桜橋」が面白かったです。が、何とも救われない感じの作品が多くてちょっと読むのが疲れちゃいました。2012/08/24
吉田
1
能登怪異譚とかと比べると普通というか。2009/04/29
蕃茄(バンカ)
0
ホテルの話が多い。アイマック・・・2016/02/11