内容説明
魔法学校に通う優等生アイリは、拳を握り締め燃えていた。いつの日にか、極悪弁護士キールを倒すことを夢見て――。だが、その手に握られているのは雑巾。アイリは相も変わらずキールの許で、タダ働きさせられているのだった。アイリが働く法律事務所のキールは、勝利のためなら手段を選ばない無敗の男。そんな彼が挑む次の依頼は、冒険者によって殺されたモンスターの敵討ちだ。冒険者がモンスターを倒すことが当たり前のこの世界で、キールが導き出す常識破りの奇想天外な解決策とは――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
11
モンスターを家族に数えるのは難しい問題だよなぁ。そもそも考え出したら止まらない議題だし。人間とは何をもって人間なのか、逆に人間側がモンスターかもしれないし。ともかく2巻も面白かったです。ゆーげんさん……2017/11/12
中性色
8
だからなぜその画がないと。にしても、この作者は所謂嫌いになれない主人公というものではなく、なんか好きになれない主人公ばっかなんだよな。前作も今作も。あと前巻は細々とした話が最後につながってたけど、今回は短編形式で分かれてるのも原因かもしれない。しかし、妖精さんって常にあれが思い浮かぶ2017/11/15
HANA
5
ファンタジー裁判話、2巻。今回はモンスターと冒険者という話が中心。ライバルになりそうなキャラクターも出てきたけれどこれからどうなっていくか。もうちょっと法廷っぽさが強くなるともっと面白くなりそう。2017/12/06
teorai(ショウ)
4
中の中。2巻は前回と異なり、しっかりとした裁判が行われていて面白かった。1巻のコメディ要素が強いのもよいが、今回の特にドロシーの一件は、どのように解決するのか、山場があり盛り上がった。1,2巻と方向性の異なる顔を見せており、今後に期待が高まる一冊だった。2018/08/19
UPMR
4
流石に挿し絵が少なすぎないか……?ほとんど口絵だけじゃん。前回より扱う事件の数を減らし、実質的にひとつの裁判に焦点を絞ったのは良かった。モンスター殺しを訴えるという勝ち目の見えない絶望的な状況に立ち向かう展開は確かに面白い。ただ、肝心の裁判シーンが物足りなかった。絶体絶命になったかと思いきや、次のシーンでキールが伏線もなくあっさりと状況を覆しているからカタルシスがまるでない。いっそモンスター殺しに丸々一冊割いたほうが良かったのでは?2018/01/31