内容説明
自宅へ客を招き九晩かけて還暦を祝う。昭和二十三年六月一日~二十四年十二月三十一日まで。索引付。〈巻末エッセイ〉平山三郎・中村武志〈解説〉佐伯泰英
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ☆( ^ω^ )♬
7
「東京焼盡」から読み継いできた百閒先生の日記もいよいよ完結。終戦から4年間の窮乏生活も、淡々と、しかも楽しんでいるようにも見受けられ、本当に逞しい方だなあと感心する。新居に引っ越し後は執筆も再開され、名作の数々が生み出される。その過程を垣間見れるのが楽しい。読み終わるのが勿体無いし寂しい気もするが、時折適当に読み返してみようと思う。2024/08/09
ちさ
4
長く続いた小屋暮らしを終え、新居に移った百閒先生。風にも雨にも悩むことなく、落ち着いた暮らしになってよかったねぇ。訪れる人々の多さに驚く。寝ていたら誰だろうと会わないし、原稿の依頼を片っ端からことわるのがいっそ清々しい。でも全く仕事してない訳でなく!「サラサーテの盤」や「贋作猫」など知っているタイトルが出てきて感動。還暦祝いを連日やってて笑っちゃった。出先でアイスやプリンなど、甘いものを食べる百閒先生がいいね。2021/03/25
gorgeanalogue
3
日記後半になると御殿ができた所為か、前半の掘立小屋のような苦労と面白みは少なくなる也。再録なのに平山三郎の「おぼえ書き」にひどい誤植見つかる。解説の佐伯泰英まったく面白くなし。2019/06/02
よしださいめい
1
戦後日記、完結。 百閒先生の日常。日々の天気とお酒のこと。 家にやってくる編集者の仕事の依頼を「ことわる」。別の日には、原稿を書く。 しかし、毎日毎日、よくお酒を飲むなぁ、と。2019/04/20