内容説明
尚侍として、後宮入りした藤原伊子。十六歳年下の帝は、依然として伊子を妻にしたいと思っているらしい。理由があって帝の想いに応えられない伊子だが、役職どおりの仕事をこなす日々にやりがいを感じていた。妃候補の一人として後宮へやってきた祇子にも、彼女の人柄がどうであれ、尚侍として適切な対応をするつもりだったが…? 伊子の「職場」でまたもや事件が!?【目次】第一話 私がお仕えする姫様は、こんなにも可愛い/第二話 まこと女子とは罪深き……?/第三話 あなたに二度目の恋をした
目次
第一話 私がお仕えする姫様は、こんなにも可愛い
第二話 まこと女子とは罪深き……?
第三話 あなたに二度目の恋をした
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
121
平安の後宮が舞台のミステリー、第2弾。何人もの女性が帝の寵を争うようなドロドロした感じはほぼないのは、主人公の伊子(かのこ)にそういうつもりがなく(帝はめちゃめちゃそのつもりだけど)、およそお姫さまらしくない振る舞いの藤壺女御・桐子(ひさこ)と、新たに後宮に入った祇子(まさこ)との関係とか、伊子の側で働く匂当内侍や乳姉妹千草の強さなど、伊子の周りの女性たちのキャラクターのせいもあるかも。かつての恋人・嵩那(たかふゆ)とは、いくつもの騒動で力を合わせるなかで思うところはありつつも…この先どうなるんだろう…。2020/08/14
さつき
67
二巻目も面白かったです。伊子もすっかり尚侍としての仕事ぶりが板についてきたようで、上司として女房たちを気遣う様子が頼もしかったです。御匣殿や待宵、尚鳴たち個性的な若い世代の登場も楽しいです。2019/10/02
すがはら
58
これは平安の女性管理職物語になるのでしょうか。1巻よりラノベ調が薄れたかと思ったのですが、心変り疑惑の仕掛けとしての待宵の言動の無理やり感がラノベの面影たっぷりだったような。無理にミステリ要素入れなくても職場話重点で良いような気がした2巻でした。恋愛面は揺ぎなさそうで、後は帝に「尚侍結婚したら?」的なお言葉をもらえるまで待つしかないのかと。平安という医学も発達していない時代背景を考えると、主役二人も子供持つならのんびりしてられないのに気の毒なことです。2019/10/13
のんちゃん
57
尚侍として後宮で役職をこなす伊子の平安お仕事シリーズ第二弾。未だに少年帝は16歳年上の伊子を諦めないが、その帝と伊子のまわりでまたもや事件が次々と起きる。まわりの状況や他の人の意見に対する伊子のツッコミに、時として声を出して笑ってしまう。平安時代のお話だと馴染みが薄く敬遠される方も多いと思うが、面白い作品なので、ぜひ一度、お読みいただきたいと思う。千年前の人も現代人と同じ心情をもっている事が、改めて想像できる。前回も記したが、内裏内の殿舎の位置情報の地図があるとなおよろしいかと思う。2020/06/20
坂城 弥生
54
千草の「別れた男なんて、その瞬間から塵芥です」が本当に強い女性だなぁと思った。ちなみに「新しい男は黄金」だそうで。 女ということが枷であった時代。でもこんな風にたくましい女性もいたんだろうと想像するのは楽しい。日本の最高位の神は女性なんだから。2020/11/05
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