内容説明
小佐野賢治の鋭い先見性と的確な経営方針、潤沢(じゅんたく)な資金力。彼の財力に依存し、人は経営状態の悪いボロ会社を押しつけたが、賢治はそれらの会社を後年必ず、優良企業に変身させた。そんな賢治の前に、彼の運命を大きく左右する男が現われた。新進政治家の田中角栄(たなかかくえい)である。この男を、自分の手で一国の総理にしたいという夢。……一代の傑物(けつぶつ)の波乱(はらん)の生涯を描く大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
14
(上巻の続き)物語が後半にすすむと、田中角栄との交友が増えてくる。クライマックスは角福戦争だ。田中角栄にとっても、小佐野賢治にとっても、絶対に負けられないこの一戦。勝ったシーンを読んでいたら、思わずこぶしを握り締めてしまった! その直後から、物語はロッキード事件に突入していくが、そんな伏線はひかれてないし、ロッキード社とは利害関係もないので、カネを受け取ったと騒がれても、言いがかりだとしか思えない。謎が多くまだ真相が解明されていないと言わるロッキード事件だが、自分でもちゃんと調べなくてはと思った。2021/08/20
こんぶ
6
ホテル王といえば、ヒルトンやトランプしか思いつかなかった私、戦後にこんな凄い日本人のホテル王がいたなんて…。今太閤、田中角栄のバックにいた人物としてよく登場するこの人物。出てくる役は常に悪役で、ズル賢いイメージしかなかったが、時代を読む力と的確な判断力、類い稀な商才を持っていて、さらには強運の持ち主だった。その強い力は他の強い力を呼び寄せどんどん力を増していく。 凄く面白く読めたのだけど、最後はやっぱり田中角栄が中心の話になってしまっていて、その先の小佐野賢治を知りたいと思った。2018/07/15
luther0801
4
小佐野賢治って、政商のイメージしかなかったが、赤字会社を買い取って立て直す、しかも、現有スタッフを活かし切ることに長けた人なんだと感じた。五島慶太に言われた、「ブローカーではなく、事業家たれ」という言葉を大切にしてたんだな。今の孫正義にもつながるような、ビジネスへの思いを感じた。2014/05/07
Gonta55号
0
小佐野氏の功績、ロッキード事件、要学び直し。2023/07/15
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