シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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紙書籍版価格 ¥1,870
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シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

  • 著者名:前川ほまれ【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • ポプラ社(2019/09発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591163863

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内容説明

はからずも医療刑務所へ期間限定の配属となった医師の工藤。矯正医官となった彼が見たのは、罪を犯しながらも民間と同等の医療行為を受けている受刑者たちの姿。さらに彼の気持ちをかき乱したのは、医師を志望するきっかけを作った男との鉄格子を挟んだ邂逅だった――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みどどどーーーん(みどり虫)

143
矯正医官の話は岩井圭也『プリズンドクター』に続いて2冊目で、これは精神科医を書いたもの。受刑者やその環境の細やかな描写には取材時の著者の真摯に向き合う視線を感じた。患者なのか受刑者なのか、ここは何をすべき場所なのか、何を見て何に気付けたのか、工藤の気持ちの変化に共感して泣ける。受刑者が税金で治療を受けるということや悲惨な生い立ちの者・知的障害者が多いという話には考えさせられ答えは出ない。これも巻末の参考文献の多さに驚きながら、とても辛い読書だったけれど読んで良かった、前川さんの書く話が好きって改めて思う。2021/06/25

モルク

93
医療刑務所へ期限つきで派遣された精神科医工藤。犯罪者の治療は全額税金負担である。彼らにはどこまでの治療が必要なのか。特に罪の反省も見られない受刑者に対してはどうなのかと悩む工藤。ちゃらんぽらんに見えた先輩医師や刑務官にもそれぞれの過去があり想いがあった。そして工藤はそこで子供の頃友人だった受刑者滝沢と再会する。彼の存在がまた工藤に変化を与える。工藤の心情が丁寧に描かれる。最後にひとすじの光が見えてよかった。2020/02/27

ゆみねこ

88
医療刑務所に期間限定で配属された精神科医・工藤守。罪を犯した人間に民間人と同等の医療行為を行うことへの葛藤。幼馴染みとの邂逅と工藤自身が抱える過去の経験。難しい内容の1冊ですが深く印象に残る読書になりました。前川さん、次作も楽しみですね。2019/12/05

さっこ

72
医療刑務所へ期間限定で勤務することになった精神科医の工藤。入所している小学時代の友との邂逅。罪を犯した人たちへの手厚い医療問題を扱っているのかと思ったら、そちらを深く掘り下げているわけではなかったです。親に翻弄された子供の苦しみや、償いきれない罪を背負ったときの生きていく先。どれもそれぞれに答えがでなくて、罪と一生向き合っていく覚悟が必要なのだろうなと思います。2020/12/05

そら

68
医療刑務所内へ出向となった精神科医と、医療を受ける囚人との物語。不本意な出向となった工藤は税金で十分な医療を提供することに嫌悪感を感じ、葛藤する。"囚人"ではなく"患者"として接することは私には想像が難しい。どんな罪人でも健康的に生きることは守られるべき人権なのだ。互いの過去を知る囚人が収監され、幼き頃の工藤の回想が現代パートと交互に語られる。共に働く刑務官の過去や同僚の医師の背景も、工藤に影響を与えていく。非常にセンシティブなテーマだったが、現代社会のひとつの側面を知ることが出来、有意義な読書となった。2022/03/25

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