メディアワークス文庫<br> 舞面真面とお面の女 新装版

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メディアワークス文庫
舞面真面とお面の女 新装版

  • 著者名:野崎まど【著者】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2019/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049128178

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内容説明

第二次大戦以前、一代で巨万の富を築いた男・舞面彼面。戦後の財閥解体により、その富は露と消えたかに見えたが、彼はある遺言を残していた。
“箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている――”
時を経て、叔父からその「遺言」の解読を依頼された彼面の曾孫に当たる青年・舞面真面。手がかりを求め、調査を始めた彼の前に、不意に謎の「面」をつけた少女が現われて――?
鬼才・野崎まど第2作となる伝記ミステリ、新装版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

50
旧財閥の隠し財産、それを解く為の遺言。それに関わる「みさき」と名乗る少女。このキーワードだけ見ると横溝的な犬神家チックな世界を想像するのだが、登場人物が少ない事もありドロドロの人間関係的なものはなく、割とライトな感覚のミステリであった。印象に残るのは仮面を被り要所でヒントを残していく「みさき」のキャラ付けなんだけど、逆に言えばそれが際立つのでラストの展開がある程度予想が付いてしまうのはちょっと残念。アレがああなのは伝奇物だとお約束だし。前作に比べるとちょっと弱かったが、これがどう『2』につながるのか期待。2020/06/03

Shun

25
「2」へと繋がるシリーズ2作目。大学院生の真面(まとも)は、一代で巨万の富を築いた曽祖父が残した遺言のような文面の解読を頼まれる。それは箱・石・面を解けばよいものが待っているという抽象的なメッセージで、曽祖父の意図は謎が多い。そして途中出会ったお面を付けた少女もまた謎だらけときて、彼女が真面を評した内容が後々重要な意味を持つ。果たして非凡な発想で謎を解いた真面は曽祖父が立っていた場所に到達し万事解決かと思いきや、エピローグではさらに先があった。予想外の展開は中々アクロバティックではあるが先も気になります。2020/08/09

shio

23
戦後の財閥解体により縮小した舞面家。当主・舞面彼面の謎の遺言を、曾孫の真面が解く。これはちょっと、よく分からない。氷山の一角部分だけ見せられたような。これも『2』へ繋がるのなら、『2』は得体の知れない作品だ…『[映]アムリタ』でもそうだったけど、画素さんや、水面、熊さんといった個性的なキャラが突然消えちゃうのが残念だなー。ちょっとモヤっとしたけど、「面」の力の表現といい、ゾワッとさせるのが上手な作家さんだ。次も読もうと思わせられる。次作は、来年へ持ち越し。ちょうど作中の日付も年末から年明けなので重なった!2020/12/31

moto

16
前作のアムリタに続いてこちらも非常に面白かった。序盤は日常ミステリー+話の掛け合いが面白く、終盤には、「とつぜんのジャンル変更!?」と良い意味で驚かされた。お面の少女の行動でひっかかりを感じていたが、そういうことかと納得。あと、熊さんの出番はもう少し見てみたかったな。2019/12/08

おはち

15
ミステリーとしてはあまりフェアではない気がしますが……『2』に繋がるようなのでシリーズ通して読んでみようと思います。2021/05/09

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