内容説明
さまざまな外国語と比べて、日本語は一体どんな特徴をもっているのだろうか。発音・語彙・表記法・文法など、あらゆる角度から光をあて、日本語の面白さ、すばらしさ、欠点を具体的に解明する。ロングセラーの旧版をもとに、刊行後三○年の日本語の変容に即し全面的に手を加えるとともに、言語学の最新の成果を盛りこんだ決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
54
AKB48など足元にも及ばない中高年のアイドル、ミーちゃん、ケイちゃん。ひと呼んで『ピンクレディー』。欧米人には、女性が2人なのに何故ピンクレディースと呼ばないのか?レディーの複数形レディースにならないのは文法的に間違いも甚だしく、日本人は馬鹿だというのが見解らしい。日本語には、単数複数の概念が乏しいが反面モノを数える時、一人、二匹、三枚、四本、五隻と欧米には無い表現方法をとる。日常使っている日本語を細かく解きほぐしながら解説し、世界各国の言語と比べ検証している。我々、日本語をもっと大切にすべきだと思う。2013/07/16
はちめ
9
とりあえず読了したが大苦戦。下巻はほぼ文法について書かれているが頭に入らない。母語というものは意識も勉強もしなくても収穫できるが、実際はなかなか細かい文法に従っている。不思議なことだと思う。☆☆☆☆2020/11/29
寝落ち6段
8
日本語を文法から細かく見直した研究。上巻とは違い、品詞の解説や、形態変化、単語などかなり専門的に構造を諸外国言語と比較し、分析している。普段、何気なく使っている母国語を改めて考えてみると、長い歴史を経て、現在の使い方に到達しているとすると、言葉の重みを感じる。だからこそ、日本語をしっかり学ぶことが、より大切に感じる。2019/06/22
七月せら
7
授業の課題本。日本語には名詞に性の区別がない代わりに生物・無生物の区別がある。これは言い換えれば心が有るか無いかの違いで、アジアの言語に多いらしい。文法の章は少し難しい内容でしたが語順について論じている部分はとても興味を持ちました。日本語で相手に同意する表現や挨拶表現が発達していてまた感謝や陳謝を重んじるのは、日本人が相手の気持ちを慮って会話するから。2016/05/16
テキィ
7
大学で読んだ。内容はまったく覚えてない。2011/01/02