内容説明
【ミステリランキング驚異の4冠! シリーズ累計50万部!!】《映画原作 2019年12月13日(金)全国東宝系にて公開 監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治 出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか》神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通う探偵少女、剣崎比留子とともに曰くつきの映画研究部の夏合宿に参加することに。合宿初日の夜、彼らは想像だにしなかった事態に遭遇し、宿泊先の紫湛荘に立て籠りを余儀なくされる。全員が死ぬか生きるかの極限状況のもと、映研の一人が密室で惨殺死体となって発見されるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。――たった一時間半で世界は一変した。究極の絶望の淵で、探偵たちは生き残り謎を解き明かせるのか?! 予測不可能な奇想と破格の謎解きが見事に融合する、第27回鮎川哲也賞受賞作。/解説=有栖川有栖
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
804
「面白い」が読後の率直な感想!数々のミステリー関係賞を受賞しているが、その印象やタイトルから受ける想像を軽々と超えていく物語。展開もうまく、それを過不足なく理解させる表現には非常な感服である。偶然と必然を絡ませたミステリー。それは、人間の若年性、恋愛、本性によりストーリーをより厚くさせる。また、非日常と日常とを重ねるが、知らず知らずに現実であるかと錯覚させるイメージも与えていく。今までに経験がない読書経験。そんな感動をくれた今村さんを尊敬し、彼に感謝!2019/10/17
ehirano1
680
開幕の「剣崎比留子殿」で、これは陰謀論的サスペンスミステリーかと思いきや、第一章では本格推理の匂いがプンプンしました。これは何かとんでもないものを掴んだかもしれないと思いながら読み進めると、間もなくその予感は的中。そう殺人事件とゾンビのコンビネーションなんて初めてでした。ゾンビなのに殺人も事件もあったもんじゃないだろうwwwという冷めた思いが無いわけではありませんが、解説でゾンビをもってきた経緯が説明されて、この作家さんに興味を持ちました。どうやら続編もあるようですので会える機会を楽しみにしています。2023/11/12
おたま
666
始まりはユーモアミステリー、登場人物はキャラがたっていてライトノベル風。途中から、登場人物たちが泊まった屋敷はある理由から「陸の孤島」となってしまう。この辺りは、ある種のホラー系物語の趣となっている。だが侮るながれ、中盤からの連続殺人事件の辺りからは新本格となってきて、解決場面では極めてロジカルなミステリーとなる。いろいろな楽しみ方ができるが、基本は極めて緻密に構成されたミステリーだと思う。解決のところは唸らせてくれる。また、この物語は、ある意味で3.11後にしか書けなかったミステリーでもある。 2019/10/01
射手座の天使あきちゃん
643
やあやあ、遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ。 我こそは、デビュー作にして年度三冠に輝きし本格ミステリーなり、のちに射止めし鮎川哲也賞など行きがけの駄賃。腕に覚えの本読みならば、見事この謎を暴き手柄にせよ~! と叫びたくなるような古風なタイトルからは想像できなかった『アレ』が登場する奇想天外・斬新なストーリーでした。まずまず楽しめました(笑)2022/04/23
そる
514
ミステリーとしておもしろい。デビュー作ってのも驚き。ただ登場人物たちの心情や背景が少し弱くて、動機や行動の意味が納得しきれず、肩入れ度も減っちゃう、のが残念。アレの登場でややコメディっぽく、そこがまたいい。主要メンバーたちのキャラももう少し増幅できればさらにいい。「もしかしてあいつらは、あいつらっていう人間のいちばん醜い部分を曝け出しただけなんじゃないのか。そのただ一点を除けばそんなに悪い奴らでもなくて、お前も俺も、誰かの一番醜い部分を指差して、人でなしだ、許せないって叫んでるんじゃないのか。(後略)」2020/02/13
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