中公文庫<br> 夏なんてもういらない

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紙書籍版価格 ¥858
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中公文庫
夏なんてもういらない

  • 著者名:額賀澪【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2019/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122067592

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内容説明

「私はあなたが好きです」

日本語の例文みたいな告白だった。

彼に告白する言葉は、もっと別のものにするつもりだった。



十二年に一度の秘祭「潮祭」が開かれる夏。高校生の深冬は片想い相手の優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。普通の大学生だと思っていた優弥は、皆から慕われる祭司という、深冬の知らない顔を持っていた。そして島には、絶対にかなわない恋敵がいた。恋に、将来に囚われる少女がとった、全てをぶち壊す選択とは?



夏が好きになれないあなたに捧ぐ〝反〟青春小説

『潮風エスケープ』を改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

111
高校生の深冬は夏休みの間に12年に1度の秘祭が行われる潮見島に合宿として行く事に。一緒に行くのは大学生の先輩で片思いをしている優弥も含めたメンバー。その島出身の優弥には祭司という深冬の知らない顔があった。初めはワガママな深冬に共感できずイライラしながら読んでいたけれど段々成長していく姿に応援したくなっていた。生まれながらに決められたレールを進まなくてはいけないなんて今の時代には合わないと思ったけれどそうゆう風習が残っている地域もあるんだろうな。2022/05/20

タカユキ

102
「夏なんてもういらない」というタイトル。でもそれとは反対に読後感は「こんな夏を体験したい」。民族信仰、伝統、後継者問題という変えられないもどかしさと個人の選択の自由。人は縛られれば縛られるほどに自由が欲しくなる。物語は高校生の深冬が思いを寄せる優弥と共に彼の故郷の南の島を訪れる事から始まる。そこで開かれる伝統の祭りの神女の少女。越えられない柵。実る恋もあれば実らない恋もある。でも前に進める。「こんな夏を体験したい」と書いたけど、忘れてしまっただけで、自分も体験したのかも知れない。感情を揺さぶられました2019/08/29

のぶ

82
ジャンルとすれば青春小説なのだろうが、何だが奇妙な読後感が漂う作品だった。物語は高校生の多和田深冬は、思いを寄せる優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。場所は特定されていないが、南の島。島の伝統「潮祭」が開かれる夏のことだった。そこで出会ったのは祭の神女となる少女、柑奈。島の伝統と登場人物の爽やかさがなぜかアンマッチな印象を受ける。そんな感じを抱きながら、十二年に一度の祭が幕を開ける。閉ざされた島の伝統と若い人たちの恋愛が混ざり合えないような気がするが、最後は爽やかな結末でした。2019/08/15

ふじさん

80
初読みの作家。12年に一度の秘祭「潮祭」が開かれる優弥の故郷の潮見島に大学の合宿ゼミで行くことから話は始まる。高校生で参加した深冬は、大学生の優弥に淡い恋心を持っている。この恋がどうなるか、気になりながらも、この祭に関わる人々の様々な思いや出来事が複雑に絡まり、思わぬ展開を見せる、恋愛小説ではあるが、家族とは、生甲斐とは、等もっと大きなテーマがある作品だ。最後まで読むのには結構苦労したが、読み切ってなんとなく全体像が見えて納得の一冊だった。 2022/01/30

だまだまこ

62
実家や故郷に束縛され、そこから逃げ出そうとしている彼女たちの物語。当たり前のように農家を継ぐことを強要されたり、12年に1度の祭を存続させるために島から出られなかったり。昔よりずっと自由になったはずの現代でも、時代錯誤のような息苦しさはやっぱり残っていて。ただ逃げ出すだけじゃなくどうしたいのか?そう考えられるようになった深冬はひと夏ですごく大人になったと思う。等身大の主人公に共感しつつ一気読み。反則級にずるく優しい先輩への一途な恋に胸きゅんと切なさもあり、青春を感じられる夏にぴったりの1冊!2019/08/11

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